春の九州大会、組み合わせ決まる




 4月23日(土)から長崎県で開催される、春の九州大会の組み合わせが14日(木)に決定しました。福岡1位の西日本短大付は2回戦からの登場となり、長崎南山(長崎3位)ー樟南(鹿児島2位)の勝者と、福岡2位の福岡大大濠は2回戦で神村学園(鹿児島1位)と、1回戦から登場する福岡3位の九産大九州は長崎商(長崎3位)とそれぞれ対戦することになりました。昨年は九産大九州が準優勝、2年前は東福岡がベスト4、3年前は久留米商が優勝するなど、ここ数年は春の九州大会で結果を残している福岡勢ですが、今年も期待が集まります。

 

2016九州大会_春2

 西日本短大付の初戦は、長崎南山と樟南の勝者です。長崎南山は春の長崎大会5試合で56安打30得点。7-6、5-1、5-4、8-7と打撃戦を制西短・谷口してきたチームで、準決勝で優勝した大村工に敗れましたがこれも5-9と打撃戦の末に敗れたものでした。長崎南山と対戦することになれば、西日本短大付のエース・谷口投手がこの強力打線にどう向かっていくかが見どころとなります。一方の樟南は昨年秋の九州大会にも出場し、小倉、佐賀商と連破して準々決勝まで勝ち上がりました(昨秋の分析記事)。投手陣は浜屋、畠中と左右の二枚看板を擁し、鹿児島大会では準決勝までの5試合でわずか失点1。樟南と当たることになれば、西日本短大付打線がこれ大濠・濱地らの好投手をどこまで打ち込めるか、注目されます。

 福岡大大濠は、その樟南を鹿児島大会決勝で13-4と圧倒した神村学園と相対します。こちらも強打が売りで、鹿児島大会6試合で59得点。準々決勝、準決勝とコールド勝ち。この九州屈指ともいえる打線に福岡を代表する右腕・濱地投手がどこまで通用するか楽しみです。悲願の甲子園を目指す同校にとって、この九州大会の戦いぶりは夏に向けた試金石となりそうです。特に打線の奮起は夏に向けても不可欠なだけに、この大会の経験をぜひ生かしてほしいと思います。

 昨春の九州大会で準優勝した九産大九州は、長崎商との対戦となります。長崎商は長崎大会5試合で6失点九州・岩田。前チームからマウンドに立ち、小柄ながら度胸のよい投球を見せる本田投手と、こちらも強気で鳴らす九産大九州・岩田投手、両左腕の投げ合いになりそうです。本田投手もヒットを許しても得点を与えない粘り強さが身上。福岡大会でも県大会では好投手からなかなか得点が奪えなかった九産大九州打線が、どう攻略していくか注目したいと思います。1回戦を突破すれば糸満(沖縄)が相手です。糸満は昨夏甲子園8強の興南、沖縄尚学などを破っての優勝。エースで4番の平安投手を中心にした強豪です。

 今年の推薦校(センバツ出場校)は、ベスト4の秀岳館、ベスト8の海星、初戦で常総学院を下した鹿児島実と、かなりレベルが高いと感じます。さらに神村学園、樟南、糸満などの実力校も揃い、ハイレベルな大会となりそうです。その中で福岡勢がどのような戦いぶりを見せてくれるでしょうか。上位に進出するようなチームが出てくれば、夏の大会に向けて頭ひとつ抜けた存在となりそうですし、3校いずれも早々に敗退するようであれば、今年も夏の代表争いは混沌としてきそうです。

 

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