【観戦記】西短大付10-3久留米商(春季大会南部2回戦)




【試合経過】
 両校あわせて21安打が飛び出す乱打戦となったが、序盤の大量リードを生かした西短大付が7回コールドで久留米商を破った。西短10-3久商

 西短大付は1回、先頭の三宅が左中間二塁打で出ると、中島の犠打で一死三塁。続く吉無田が中前打を放って先制した。続く橋本の時にパスボールで二進し、橋本三ゴロ、渡邊四球の二死一、三塁から横尾の中前打で吉無田が生還、打球をセンターが後逸する間に渡邊も生還して2点を追加した(横尾三進)。さらに竹下の二塁内野安打で1点を加え、この回4点を奪った。2回には一死から四球で出た三宅が盗塁を決め、中島の右前打で生還(中島は本塁送球の間に二進)。吉無田は一塁へのセーフティバントで出ると盗塁を決め、一死二、三塁から、橋本のレフト前に落ちるヒットで1点を追加した。久留米商はここで2番手・高本が登板、渡邊は一邪飛に倒れたが、横尾が左中間二塁打を放ち、この回3点を加えた。
 3回は遊ゴロ失で出た8番・西岡を谷口が送り、三宅中飛の後、中島がしぶとくセカンドの左を破り1点を追加した。6回には三宅が左前打、中島の二ゴロを併殺を焦ったセカンド西短・吉無田先制打がお手玉して無死一、二塁とし、続く吉無田の三塁前バントを処理したサードの一塁送球が逸れ、無死満塁。橋本は1-2-3の併殺に倒れたが、渡邊が中前に2点タイムリーを放ち、勝負を決めた。

 初回二死一、二塁、二回一死二、三塁、三回二死一、二塁と再三の好機を逃してきた久留米商は、ようやく5回に反撃。この回先頭の2番・早田が四球、城戸も死球で無死一、二塁とし、古川がセンター右を破る二塁打で2点を返した。続く早野の時にパスボールで古川が三進、早野の投手足元を抜く中前打で生還し1点を加えた。さらに井上の三塁前バントが内野安打となったが、続く伊藤謙のバントが三塁封殺され、高本、中垣も連続三振に倒れ、追加点は奪えなかった。6回にも一死一、二塁、7回も代打攻勢で二死一、二塁と攻め立てたがあと1本が出ず、13残塁の拙攻に泣いた。
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 春初戦ということで、両校とも課題を残した一戦となった。
 西短大付の先発は右腕・谷口。7四死球に9安打を浴び、4回を除いて毎回のように得西短・谷口点圏に走者を背負う苦しい投球だった。変化球を見せながら右打者への外角直球を投げ込んでくる。全体的に低めに制球されていたが、3つの死球を与えたように安定感に欠けた。外角直球は力がありそうで、この球が低めに決まると変化球も生きてきそう。投球時に首の位置が大きく動くのが少し気になった。
 打線は1番から3番までで7安打と好調。特に先頭の三宅はシェアな打撃と走力が光った。2回には投球を外されながらも盗塁を成功させ、続く中島の強い当たりの右前打では果敢に本塁突入、タッチをかいぐぐって生還するなど久商・田中峻走力センスもありそう。中島も右方向へ逆らわない打撃を見せる、しぶとい2番打者。吉無田も俊足巧打の好打者だ。この日は4番・橋本に当たりが出なかったが、この上位打線の打撃と機動力は脅威となりそうだ。

久留米商は投手陣の立て直しが求められそう。先発・田中峻は投手としては小柄で、球速もさほど感じなかった。直球、変化球とも高めに球が外れることが多く、甘く入った球をことごとく痛打され、打者13人に対し被安打7、四球2久商・古川適時打と不本意な内容に終わった。次回登板に期待したい。2番手の高本は右スリークォーター。4回3分の2を投げて5安打を許したが、四死球は1つのみ。低めを突く意識は感じ、右打者の内角低めにも時折、いい球が決まっていた。生命線である外角低めに直球、変化球の制球力がつけば、安定感も出てきそう。守備陣は4失策で、ことごとく得点に絡んだ。
 打線では4番・古川が振れていた。1打席目はは低めの変化球にうまく反応して中前にはじき返し、3打席目のタイムリーは直球を振り抜くと打球がライナーで伸び、センターの右を破る痛烈な当たり。打撃に柔らかさを感じ、あわせるだけで強く大きな打球が打てる。久留米商打線は9安打を放ったが、内野安打やポテンヒットも多く、力強さという点では西短大付に見劣りした。夏の大会での上位進出には、全体的な底上げが必要になってきそうだ。


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