21世紀枠九州地区推薦校は八重山に決定、小倉は選出ならず




 来年3月開幕の第88回選抜高校野球大会の21世紀枠の選考に関して、九州地区推薦校は八重山(沖縄)に決定しました。福岡県から2年連続の九州地区推薦校選出が期待された小倉は、選考から漏れる結果となりました。

 以前の記事で、有力候補として八重山、臼杵(大分)、小倉を挙げていましたが、決まってみれば妥当な結果と言えるかもしれません。秋季沖縄県大会優勝、九州大会1勝(ベスト8進出)という「実力」。沖縄県からは2001年秋の辺土名以降、九州地区推薦校に選ばれていないという「地域性」。何より21世紀枠の必殺アイテム(?)・離島チームという「話題性」が大きかったでしょうか。八重山は、全国の9校から3校が選ばれる21世紀枠争いでも有力候補になってきそうです。

 小倉も県大会準優勝で、古豪復活というストーリー性も十分でしたが、今年は九州大会8強の2校との争いになってしまい、巡り合わせもよくありませんでした。ただ、小倉ほどの伝統校には、ぜひ実力で復活を果たしてほしいという思いもあります。秋季大会躍進の立役者となったエースの中野投手は1年生。まだまだ来年以降もチャンスはあると思います。
 比較的温暖な気候に恵まれ、離島からの出場校もない福岡から21世紀枠出場校が選ばれることは、これからもあまり期待はできないのかもしれません。可能性があるとすれば「伝統ある県内屈指の進学校」「限られた練習時間、グランド環境の中で創意工夫で好成績」のパターンだと思いますが、そうなると修猷館、筑紫丘、福岡などが県大会で4強程度、あるいは九州大会に進出した時くらいでしょうか…。

 これで、来春のセンバツに関して福岡勢の話題はなくなってしまうことになりました。来年3月の春季大会から始まる、夏の甲子園切符1枚を目指した熱い戦いに、期待をしたいと思います。来年も有力校がひしめき混戦は必至なだけに、シード校争いにも注目が集まります。

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