この春に見た気になる選手③(野手編~左打者)




 いよいよ今週土曜日が開幕となってきました。気になる選手シリーズ、駆け足で野手編に移っていきたいと思います。前にも書きましたが打者は1試合せいぜい4打席のため評価が難しいところもあるのですが、「気になる選手」ということで印象に残った打撃、プレーをした選手を取り上げていきます。投手編と同様、昨秋の秋季大会が終わってから書いた「秋季大会で見た気になる選手③(野手編~左打者)」に記述した野手は今回は掲載しませんので、当時の記事とあわせてご覧いただければと思います。

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北野秋宏(飯塚・外野手)
飯塚・北野3 強打・飯塚の不動のトップバッター。春の九州大会では3試合で14打数6安打と打線をけん引、センターから左に鋭い当たりを飛ばします。セーフティバントなど小技にもすぐれる一方、5月の招待試合では英明(香川)のエース・田中投手から右翼ポール際に本塁打を放つなど、長打力もあります。コンパクトなスイングが持ち味で好不調の波があまりないタイプのようです。俊足で守備範囲も広く、攻走守の三拍子揃った好選手。飯塚のキーマンとなりそうです。

桃原 康(福岡第一・内野手)
福岡一・桃原2 打順は2番、7番など、どちらかといえばつなぎ役の立場ですが、春の地区大会準々決勝では東福岡の140キロ右腕・福島投手から2打席連続本塁打を放っています。やや狭い汐井球場ではありましたが、いずれもライナー性の当たりで、3打席目もあわやフェンスオーバーかという当たり(犠牲フライ)を見せました。まだ2年生ということで、今後の成長が期待される打者の一人です。

下地将矢(福岡第一・外野手)
 春季大会2回戦(久留米商戦)を見た時には出番がありませんでしたが、春の福岡地区大会準々決勝(東福岡戦)では4番に座っていました。上背はそれほどでもありませんが、がっしりした体格でパワーがあり、いかにも4番打者という雰囲気を感じます。右方向に引っ張る打球は鋭く、多少のボール球でも強引に力で持っていきます。桃原、川越選手らと並び福岡第一打線にあって長打力ある打者の一人です。

三野原愛望(東福岡・内野手)
 1年生ながら春の福岡地区大会ではすっかり内野陣の一角に食い込んでいました。準々決勝の福岡第一戦では下川投手から右翼越えの本塁打を放つ派手な活躍を見せましたが、左方面へのしぶとい当たりが本来の持ち味のようです。打順は8番、9番ですが上位打線に確実につなぐ打撃で、得点力を高める重要な役割を担っていると感じます。東福岡は日高、野原、久我、三野原といった小技の利く選手たちが暴れまわることで、相手に大きなプレッシャーを与えることができそうです。

宮川翔大(青豊)
青豊・宮川 青豊の4番打者ですが、右方向への強い打球が印象に残っています。一塁に出ると積極的に次の塁を狙う姿勢も見せ、失敗を恐れず盗塁を試み、自らチャンスメイクもしてきます。三村、夏井選手との中軸で得点していくのが青豊の今年の得点パターン。今年の同校躍進のためには彼の活躍が欠かせないところです。

 

辻 晃佑(新宮・投手)
新宮・辻(打者) 投手としての活躍に加え、打者としてのセンスも感じます。柔らかな打撃で左方向に逆らわずに合わせてきます。また小技にも長け、送りバントも際どいところに球を転がし、俊足を飛ばして内野安打にしてしまうこともしばしば。打順は6番を打つことが多いようですが、投手だからと甘く見ると痛い目に遭うことになりそうです。

新井悠太朗(折尾愛真・投手)
 新宮・辻選手と同じことが、折尾愛真のエース・新井選手にも言えます。やはり打順は6番が多く打者としても期待されていることが分かります。小柄で、大きな当たりを飛ばすタイプではありませんが、ファーストストライクから積極的に振っていき、右に左にライナー性の鋭い当たりを飛ばします。

山岡隆人(久留米商・内野手)久商・山岡2
 守備面で動きのよさが目についた選手として挙げておきます。サードを守りますが三塁線の難しいバウンドも巧みなグラブさばきで処理し、三遊間の当たりにも鋭い反応を見せて軽くさばきます。久留米商投手陣はいずれも打たせて取るタイプだけに、彼の守備は久留米商の堅守に大きな役割を果たしていると感じます。打撃面では2番打者としてセンター中心にはじき返す堅実なバッティングを見せます。

 

 

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