春季大会展望③南部Bパート~久商と大濠が中心、沖学園・福岡一も逆転狙う




南B 南部Bパートはシード・久留米商が初戦で沖学園と激突。1回戦屈指の好カードとなりました。
 久留米商は4番・古川、5番・渡辺ら1発のある打者を中軸に据えた強力打線が魅力です。秋季南部大会では5試合で39得点を挙げて県大会に進出、初戦で東福岡に敗れはしましたがヒンブル、笹川の両投手に10安打を浴びせました。投げてはエース・渡辺が南部大会は危なげなく抑えてきましたが、東福岡戦のように制球に苦しむ場面が不安材料として残りました。左腕・前原、アンダーハンド・田中、普段はショートを守る北島など豊富なリリーフ陣がひと冬超えてどこまで逞しさを増しているかも注目です。
 対する沖学園も昨秋は4試合で26点と打撃では負けていません。勝負強い強打者タイプの井口、祐誠の好投手・中村から一発を放った橋本、投手ながら打撃でもセンスのあるところを見せる阿部など充実しています。総合力では久留米商がやや優勢で、沖学園としては阿部、浦の投手陣が踏ん張りがカギになりそうです。
 その両校の勝者と対戦するのは福岡第一。昨秋は2勝しましたが4回戦で春日に惜敗し、シード権獲得に黄信号がともっています。1年次からマウンドに上がる平塚投手を中心にした戦いになりますが、昨年は夏の新人大会、秋季大会とも勢いに乗れませんでした。ひと冬超して、どこまでチーム力がアップしているか。久留米商ー沖学園との勝者との一戦は、その試金石となりそうです。

 もう一方のパートでは福岡大大濠が中心になりそうです。坂本、濱地と左右の好投手を擁し、守りからリズムを作っていくチームです。ただ秋季大会では3試合で10得点と打撃にはやや課題を残しました。どちらかというとコンパクトに打ち返していく打線のようなので、機動力なども駆使しながら攻撃の幅を広げたいところです。それでもこれといった強豪も見当たらず、順当ならパート決勝まで勝ち進みそうです。
 これに待ったをかけるとすれば柳川でしょう。前チームから主力選手が抜け、昨年秋は修猷館に初戦で敗れましたが潜在力は侮れません。同校と初戦で対戦する福岡舞鶴は前チームからのエース・佐藤がどこまで踏ん張れるか。秋2勝の八女も一発を狙る位置にあります。

 

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