九州大会、福岡勢の対戦相手を分析する③~聖心ウルスラ学園




2014九州大会_秋 福岡3位の八幡南は聖心ウルスラ(宮崎2位)と対戦します。同校は甲子園出場はこれまで2005年の一回のみですが、一昨年、昨年と選手権宮崎大会ではともに準優勝するなど、宮崎では有力校の一校です。秋季大会では第一シード・宮崎日大に準決勝で競り勝って初の九州大会を決めました。

【聖心ウルスラ】初めての九州大会出場。甲子園は夏1回(2005年)出場。今夏選手権宮崎大会は3回戦敗退。

宮崎大会 戦績 投手 安打 本塁打 三塁打 二塁打
決勝(10/14) 6-7延岡学園 川嶋 13 是則、甲斐雅、大久保 日野、是則、黒木
準決勝(10/11) 2-1宮崎日大 川嶋 甲斐雅
準々決勝(10/6) 2-0延岡商 大久保 黒木、大久保
3回戦(9/30) 5-4都城商 川嶋→大久保→川嶋 是則、中島
2回戦(9/25) 3-0延岡工 川嶋 中島 中島
1回戦(9/22) 9-0日向学院 (7回) 川嶋→柳田→大久保 13 甲斐拡2 、黒木、松葉、是則 黒木

 秋季大会の戦績を見ると、投打にバランスの取れたチームという印象を受けます。投手陣は川嶋、大久保と完投能力のある両左腕がいます。エース・川嶋投手はキレのある直球とスライダーを武器にした本格派。2回戦・延岡工戦での12奪三振完封、九州大会出場を決めた準決勝・宮崎日大戦での5安打1失点完投が光ります。決勝戦では守備の乱れなどもあって7点を失いましたが、四死球も少なく安定感があります。大久保投手も準々決勝の延岡商戦では12奪三振の無四球完封と好投を見せました。

 この両投手を長打力のある打線が援護します。創成館には及びませんが、それでも長打率は.327と高い数字を誇ります。6試合で盗塁は3つ(1試合平均0.5)、犠打は11(同1.8)とそれほど機動力を使ってくるイメージはなく、強打を中心とした攻撃スタイルのようです。2回戦の延岡工戦で1発を放った4番・中島のほか、1番・是則、6番・黒木は長打を4本ずつ打っており、特に注意が必要でしょうか。八幡南はどちらかというと、足を絡めながらしぶとく得点につなげてくるチームで、攻撃スタイルは対照的。どちらの攻めが上回るか見ものです。

 強打の聖心ウルスラ打線を八幡南の山川、今井の両投手がどこまで抑えることができるかが焦点となりそう。両校とも1回戦からの登場であり準々決勝までは3連戦となるため、できれば継投しながら勝利を目指したいところでしょう。それぞれの継投のタイミングも、大きなポイントになりそうです。

 

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