明日開幕、県大会を展望する①




2014夏県大会2 雨で順延を重ねた南北の地区大会でしたが、ようやく昨日ベスト16が出そろい、明日からいよいよ県大会が始まります。今年はシード校が比較的順調に勝ち上がった印象で、16校中10校がシード校。気になる優勝の行方を2回にわたって展望してみたいと思います。
 全体を見渡すとA~Dパート、表でいうと左側のブロックはシード校が8校中7校を占めました。前評判の高い九州国際大付と西日本短大付が準々決勝であたることになりそうです。もし、この両校が対戦することになれば事実上の決勝戦といっても過言ではなく、この勝者が決勝に勝ち進むと予想します。C~Dブロックの4校は実力伯仲、どこが勝ち上がってもおかしくありませんが、筑陽学園が一歩リードしている感じでしょうか。E~Hブロックは8校中、5校がノーシードから勝ち上がってきました。このパートでは東福岡が抜けている印象で、柳川との間で決勝進出を争うことになりそうです。

【九州国際大付ー福工大城東】
九国大付は3試合で4本塁打と打線が活発。投手陣も安藤と滝の2本柱に安定感がある。福工大城東も4番・山川を中心によく振れている。両校の投手陣が強力な相手打線をどう抑えるかに注目が集まる。九国大付の先発は休養十分な左腕・滝か。キレのある直球とカーブがコーナーに決まれば、福工大城東打線といえども手こずりそう。福工大城東はエース・貞許にすべてを託す。総合力でやや九国大付が優位と見るが、中4日でのぞむ福工大城東に対し、九国大付は中2日での試合。見えない疲れがないか、気になるところだ。

【東海大五ー西日本短大付】
プロ注目の西短大付・小野投手は地区大会からフル稼働。3試合25回で2失点と、大器の片鱗をうかがわせた。東海大五の粟田も3試合で失点3の好投手。両投手ともここまで一人で投げてきた。投手戦が予想される中、西短大付は武富、東海大五は寺崎ら、好調な中軸打者を中心に両投手をどう攻略するかが見もの。ただ東海大五は木曜日に雨中で試合をしたばかりで、疲労の蓄積が懸念される。小野は長打力のある4番打者でもあるが、ここまでは「投球に専念する」ため9番に入ってほとんど攻撃に加わっていない。今後4番に座って攻撃参加すれば、その打棒も注目される。

【自由ヶ丘ー祐誠】
自由ヶ丘は昨夏の甲子園を経験したエース・久保がチームを引っ張る。登板した2試合で失点2、被安打7と好投を見せた久保だが、明日登板すれば中2日での登板になる。疲労が残るようなら3回戦で完投した安武の登板も考えられる。いずれにしても、打線が早めに援護したいところ。祐誠は4回戦は登板しなかった添島が満を持してのマウンドとなりそう。打線も1番・猿渡、3番・古賀将らを中心に当たっており、久保攻略の先陣を切りたい。

【星琳ー筑陽学園】
ノーシードから地区大会を勝ち上がってきた星琳は、2年生エース・中村伊吹が3回戦、4回戦と連続完封。県大会出場の原動力となった。直方、小倉工、戸畑という強豪に競り勝っており粘り強い。筑陽学園は3試合すべてで2桁安打と打線が好調で、投手陣も斎藤銀次郎、笹渕の継投で3試合で1失点と安定している。斎藤は2年生ながら打線では中軸を担うなど打力もある。ここまでリリーフに甘んじている右の本格派・笹渕がどこまで復調しているかも注目される。総合力では筑陽学園が上回るが、星琳は中村を中心に守りを固め、得意の競り合いに持ち込んで勝機をうかがいたい。

校名 2回戦 3回戦 4回戦
九国大付 12-1西田川(5回)
安打=9(本塁打=清水、疋田)
先発=滝(9回/失点1、安打3)
5-2飯塚
安打=12(本塁打=古沢)
先発=安藤(9回/失点2、安打11)
6-1嘉穂東
安打=6(本塁打=山本)
先発=富山(3回/失点0、安打2)
救援=安藤(6回/失点1、安打6)
福工大城東 9-0久留米高専(7回)
安打=9(二塁打=江良、山川)
先発=貞許(5回/失点0、安打1)
救援=須山(1回/失点0、安打0)
救援=古村(1回/失点0、安打1)
9-0三井(7回)
安打=11(本塁打=山川、二塁打=池田、平山)
先発=貞許(5回/失点0、安打2)
救援=須山(1回/失点0、安打0)
救援=古村(1回/失点0、安打0)
2-1三潴
安打=8(二塁打=山川)
先発=貞許(9回/失点1、安打7)
東海大五 3-2宇美商(12回)
安打=11(三塁打=寺崎、二塁打=末松2、寺崎)
先発=粟田(12回/失点2、安打6)
8-1門司学園
安打=12(三塁打=寺崎、二塁打=有安、寺崎)
先発=粟田(9回/失点1、安打5)
6-0宗像
安打=9(二塁打=岩城)
先発=粟田(9回/失点0、安打2)
西短大付 8-0福岡(7回)
安打=5(本塁打=大曲、二塁打1)
先発=小野(7回/失点0、安打2)
3-0九産大九産
安打=5(本塁打=武富、二塁打=高岩2)
先発=小野(9回/失点0、安打1)
5-2福岡大大濠
安打=8(三塁打=武富)
先発=小野(9回/失点2、安打6)
自由ヶ丘 4-1八幡南
安打=7(二塁打=中島)
先発=久保(9回/失点1、安打3)
9-2京都(8回)
安打=13(二塁打⁼吉丸2、早野、杉、藤村、中山)
先発=安武(9回/失点2、安打4)
3-1八幡中央
安打=4(二塁打=久保)
先発=久保(9回/失点1、安打4)
祐  誠 4-2福岡第一
安打=9(三塁打=古賀将)
先発=添島(9回/失点2、安打6)
5-1武蔵台
安打=6(二塁打=古賀将、井上)
先発=添島(9回/失点1、安打4)
12-0福岡中央
安打=10(三塁打=古賀将、猿渡、二塁打=中嶋)
先発=奥(5回/失点0、安打3)
救援=田中(1回/失点0、安打1)
救援=岸川(1回/失点0、安打0)
星  琳 6-5直方
安打=12(二塁打=徳安、元田)
先発=中村伊(8回/失点5、安打9)
救援=平城(1回/失点0、安打0)
5-0小倉工
安打=10(三塁打=永尾、二塁打=菊地、永尾)
先発=中村伊(9回/失点0、安打2)
2-0戸畑
安打=4
先発=中村伊(9回/失点0.安打7)
筑陽学園 7-0輝翔館(8回)
安打=10(二塁打=井上、斎藤銀)
投手=斎藤銀(5回/失点0、安打3)
救援=笹渕(3回/失点0、安打1)
9-1福岡舞鶴
安打=13(三塁打=光岡、二塁打=斎藤銀、立岩2)
先発=斎藤銀(9回/失点1、安打3)
11-0伝習館(6回)
安打=13(三塁打=斎藤雄、二塁打=松本、立岩、斎藤銀)
先発=斎藤銀(4回/失点0、安打2)
救援=笹渕(2回/失点0、安打1)


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