県大会展望⑫南部Fパート~久留米商を追う八女工、久留米学園




江中2
久留米商・江中投手

 南部Fブロックは、秋春連続県大会出場の久留米商の優位が動かない。龍、中島、渡辺の中軸は強烈で、龍は秋季大会の西短大付・小野からの一発を含めて秋春で4本塁打、渡辺も2本塁打、中島もNHK旗の古賀竟成館戦で逆転の3ランを放った。投手陣は江中と伊藤の2本柱。春季大会では両投手の安定感が際立った。江中はスリークォーターから130キロ台半ばの直球をコーナーに投げ分ける。春以降は伊藤の成長も著しく、5月の招待試合では直球とカーブのコンビネーションで日本文理(新潟)打線を3回無失点に抑えた。両投手とも時折見せる制球の乱れが不安材料だが、チームとしての総合力は高い。

 とはいえ、県大会への地味は平たんではない。初戦で対戦する八女工は、昨秋の地区大会決勝まで進出。県大会をかけた西短大付との試合では7回まで1-1と互角にわたり合った。今年に入ってからは公式戦で実績を残せていないが、千綿投手の粘り強い投球で接戦に持ち込めれば面白い。3回戦では久留米学園が待ち受ける。秋春とも4回戦で西短大付に敗れたが、特に春季大会は7回まで2-1とリードを保つなど健闘した。この試合で9回完投した松下と、深町の継投で久留米商打線をかわしつつ、深町、森、池田ら長打力を秘める打線の援護を待ちたい。

 もう一方のパートは戦力的にはやや劣る各校の争いとなるが、公式戦での勝利がある浮羽究真館筑紫中央が一歩リードか。ただ実力的に抜きん出ているチームはなく、当日のコンディションや試合の流れ、勢いなどの要素で勝敗が左右される可能性が高い。2勝(3勝)できるチャンスは、いずれのチームにもある。

南部F

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校名 秋季大会 春季大会 地区大会
久留米商 2回戦 9-2伝習館
3回戦 9-5八女
4回戦 7-0福岡工
地区決勝5-4祐誠
準々決勝8-2折尾愛真
準決勝 4-5西短大付
2回戦10-0筑紫台
3回戦10-2久留米
4回戦 1-0柳川
地区決勝2-0九産大九州
準々決勝4-1小倉
準決勝 1-13東福岡
<NHK旗>
1回戦 7-5古賀竟成館
2回戦 4-6小倉
八女工 2回戦 5-4山門
3回戦 3-2博多
4回戦 5-1福岡西陵
地区決勝2-4西短大付
2回戦 2-4明善 2回戦12-2久留米筑水
3回戦 0-7大牟田
早良 2回戦 2-9糸島 2回戦 3-11修猷館 2回戦 0-8筑紫台
久留米学園 2回戦 4-1城南
3回戦 6-3純真
4回戦 0-5西短大付
2回戦 5-1山門
3回戦 9-2純真
4回戦 2-5西短大付
1回戦 7-8祐誠
福岡農 2回戦 5-12福岡西陵 2回戦 0-7西短大付 2回戦 1-5福翔
浮羽究真館 2回戦 2-1ありあけ新世
3回戦 2-26祐誠
2回戦 5-9八女農 1回戦 8-1浮羽工
2回戦 2-6大牟田
中村三陽 2回戦 2-28福工大城東 2回戦 3-4純真 2回戦 0-25筑前
有明高専 2回戦 2-6小郡 2回戦 4-8福岡西陵 2回戦 0-8久留米高専
筑紫中央 1回戦 2-4純真 2回戦10-0大牟田北
3回戦 7-8柏陵
1回戦 0-8修猷館


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