南部Fブロックは、秋春連続県大会出場の久留米商の優位が動かない。龍、中島、渡辺の中軸は強烈で、龍は秋季大会の西短大付・小野からの一発を含めて秋春で4本塁打、渡辺も2本塁打、中島もNHK旗の古賀竟成館戦で逆転の3ランを放った。投手陣は江中と伊藤の2本柱。春季大会では両投手の安定感が際立った。江中はスリークォーターから130キロ台半ばの直球をコーナーに投げ分ける。春以降は伊藤の成長も著しく、5月の招待試合では直球とカーブのコンビネーションで日本文理(新潟)打線を3回無失点に抑えた。両投手とも時折見せる制球の乱れが不安材料だが、チームとしての総合力は高い。
とはいえ、県大会への地味は平たんではない。初戦で対戦する八女工は、昨秋の地区大会決勝まで進出。県大会をかけた西短大付との試合では7回まで1-1と互角にわたり合った。今年に入ってからは公式戦で実績を残せていないが、千綿投手の粘り強い投球で接戦に持ち込めれば面白い。3回戦では久留米学園が待ち受ける。秋春とも4回戦で西短大付に敗れたが、特に春季大会は7回まで2-1とリードを保つなど健闘した。この試合で9回完投した松下と、深町の継投で久留米商打線をかわしつつ、深町、森、池田ら長打力を秘める打線の援護を待ちたい。
もう一方のパートは戦力的にはやや劣る各校の争いとなるが、公式戦での勝利がある浮羽究真館と筑紫中央が一歩リードか。ただ実力的に抜きん出ているチームはなく、当日のコンディションや試合の流れ、勢いなどの要素で勝敗が左右される可能性が高い。2勝(3勝)できるチャンスは、いずれのチームにもある。
校名 | 秋季大会 | 春季大会 | 地区大会 |
久留米商 | 2回戦 9-2伝習館 3回戦 9-5八女 4回戦 7-0福岡工 地区決勝5-4祐誠 準々決勝8-2折尾愛真 準決勝 4-5西短大付 |
2回戦10-0筑紫台 3回戦10-2久留米 4回戦 1-0柳川 地区決勝2-0九産大九州 準々決勝4-1小倉 準決勝 1-13東福岡 |
<NHK旗> 1回戦 7-5古賀竟成館 2回戦 4-6小倉 |
八女工 | 2回戦 5-4山門 3回戦 3-2博多 4回戦 5-1福岡西陵 地区決勝2-4西短大付 |
2回戦 2-4明善 | 2回戦12-2久留米筑水 3回戦 0-7大牟田 |
早良 | 2回戦 2-9糸島 | 2回戦 3-11修猷館 | 2回戦 0-8筑紫台 |
久留米学園 | 2回戦 4-1城南 3回戦 6-3純真 4回戦 0-5西短大付 |
2回戦 5-1山門 3回戦 9-2純真 4回戦 2-5西短大付 |
1回戦 7-8祐誠 |
福岡農 | 2回戦 5-12福岡西陵 | 2回戦 0-7西短大付 | 2回戦 1-5福翔 |
浮羽究真館 | 2回戦 2-1ありあけ新世 3回戦 2-26祐誠 |
2回戦 5-9八女農 | 1回戦 8-1浮羽工 2回戦 2-6大牟田 |
中村三陽 | 2回戦 2-28福工大城東 | 2回戦 3-4純真 | 2回戦 0-25筑前 |
有明高専 | 2回戦 2-6小郡 | 2回戦 4-8福岡西陵 | 2回戦 0-8久留米高専 |
筑紫中央 | 1回戦 2-4純真 | 2回戦10-0大牟田北 3回戦 7-8柏陵 |
1回戦 0-8修猷館 |
Leave a Reply