西短大附が2度目の優勝、県勢が九州3連覇~春季九州大会最終日

 第144回九州地区高校野球大会は25日(金)、平和リース球場で決勝が行われ、福岡1位の西日本短大附が興南(沖縄)を破り、1986年秋(第79回大会)以来65季ぶりとなる2度目の優勝を決めました。また福岡県勢の優勝も、昨春の九州国際大付、昨秋の筑陽学園に続く3季連続となりました。2016年にも福岡大大濠が春秋の九州大会を制しており、これで過去7回の九州大会で5度、福岡県勢が優勝したことになります。

 西日本短大附・江崎、興南・宮城の両エースの先発で始まった決勝。今大会のここまでの3試合、すべて先制点を挙げている西日本短大附は、この日も初回に5番高浪のタイムリーで先制。その裏に20回3分の1イニングスで無失点を続けてきた江崎投手が初めて失点しますが、直後の2回に四球から好機を掴み、近藤のタイムリーで勝ち越します。近藤は5回にも満塁のチャンスで走者一掃の二塁打を放って5-1とリードを広げました。5回以降、打線は1安打に抑えられ合計で14個の三振を奪われますが、この日も江崎投手が粘り強く投げ、興南の追撃を許しません。結局12安打を許しながら初回の1点に抑えて完投。福岡大会に続き九州も制しました。

 優勝の原動力は、何といっても江崎投手。3試合に先発し29回3分の1を投げて1失点。直球は130キロ台半ばですが、スライダー、カーブを低めに集めて打たせて取る冷静な投球が九州大会でも如何なく発揮されました。江崎投手は、例えば興南の宮城投手のように快速球で完璧に相手を封じるような凄みはなく、ヒットも結構打たれるのですが、走者を背負ってから決定打を許さないところが最大の魅力です。
 打線も決して強力打線という感じではないのですが、数少ないチャンスを確実に生かす集中力があります。九州大会4試合の安打数を見ると、一番ヒットが多かった試合でも6本。しかも相手チームを上回ったケースは一度もありません。

 ◇2回戦 2-0日章学園(安打数=西短大附6、日章学園=6)
 ◇準々決勝7-0明豊  (安打数=西短大附6、明豊=7)
 ◇準決勝 6-4熊本西 (安打数=西短大附5、熊本西=10)
 ◇決勝  5-1興南  (安打数=西短大附6、興南=12)

 ちなみに福岡大会の県大会でも同じような傾向で、相手のヒット数を上回ったのは真颯館戦だけです。

 ◇準々決勝2-1九国大付(安打数=西短大附5、九国大付=11)
 ◇準決勝 1-0博多工 (安打数=西短大附5、博多工=5)
 ◇決勝  7-3真颯館 (安打数=西短大附9、真颯館=8)

 サッカーに例えると、試合の大半でボールを支配されながらもワンチャンスを生かして得点して逃げ切る。そんな印象を持ちます。
 昨秋活躍しながら故障のため春は登板のない山下投手が夏に復帰してくれば、江崎投手との強力な二枚看板となり、筑陽学園の西・西舘・菅井の3投手にも勝るとも劣らない県内屈指の投手力を持つことになります。九州国際大付、真颯館、福岡大大濠なども絡んできそうな今夏の代表争いは、例年にも増して激しくなりそうです。

【大会第5日の結果】
◆決勝(平和リース)
西短大附 110 300 000=5
興南   100 000 000
=1
【西】江崎 【興】宮城


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