筑陽学園、福大大濠が8強進出、真颯館は敗退~春季九州大会第2日




 第144回九州地区高校野球大会がの2日目は21日(日)、2回戦5試合が行われベスト8が出揃いました。福岡勢は前日の1回戦を勝った真颯館と福岡大大濠に加え、センバツ出場校・筑陽学園の3校が登場。福岡大大濠と筑陽学園が準々決勝進出を決めました。地元鹿児島勢はこの日も神村学園、鹿児島実が敗れ、出場した4校が初戦敗退。ベスト8のうち6校を福岡勢と大分勢で占めました。

 鴨池市民球場の第一試合に登場した真颯館は、21世紀枠でセンバツに出場した熊本西と対戦しました。初回に先制を許しますが3回に追い付くと5回には3連続長打などで3点を奪って勝ち越します。前日に5回を投げたエース武内投手に代わって先発のマウンドに上がった松尾堅投手は、6回まで毎回の12三振を奪って3点に抑えてきましたが、7回に四球や失策絡みで逆転されると、8回途中で降板。救援に立った小森投手も連打を浴びてリードを広げられ、9回の反撃及ばず6-9で敗れました。
 続く第二試合では筑陽学園が佐賀商と対戦。4番に福岡を据えるなど打線を組み替えてのぞんだ筑陽学園は、初回に鮮やかな3連続タイムリーで3点を奪うと、4回には弥富の2点本塁打、6回には福岡の3点本塁打と長打攻勢で着実に加点。投げては先発の西舘投手が7回途中まで2失点でしのぎ、最後は左腕の菅井投手が締めて快勝しました。

 平和リース球場の第三試合では、福岡大大濠が球磨工(熊本)と対戦。試合は福岡大大濠が押し気味に進めながら1-1のまま延長戦に入りましたが、10回表に4番星子の2試合連続となる勝ち越し本塁打が飛び出すと、その後も4安打を浴びせて3点を追加して試合を決めました。投手陣では、1回戦で完封した深浦投手に代わって登板した山下投手が8回まで5安打1失点の好投。9回から登板した星野投手も2イニングスで4三振を奪う力投で球磨工に付け入る隙を与えませんでした。2試合で1失点と3投手の活躍で連戦を乗り切り、3連戦となる準々決勝にのぞみます。

 大会3日目は準々決勝4試合が行われ、ベスト4が出そろいます。筑陽学園は昨秋準々決勝で延長13回の末に競り勝った興南との再戦。西日本短大附はセンバツ4強の明豊、福岡大大濠は同じくセンバツ出場の大分とそれぞれ対戦します。

【大会第2日の結果】
◆2回戦(平和リース)
鹿児島実 000 200 02=4
明豊   300 030 23
=11
(8回コールド)
【鹿】高田→森重→福留 【明】吉開→岡本→若杉

◆2回戦(平和リース)
神村学園 000 002 200=4
興南   000 200 021=5

【神】田中→桑原【興】宮城

◆2回戦(平和リース)
福大大濠 000 010 000 4=5
球磨工  001 000 000 0=1
(延長10回)
【福】山下→星野 【球】田山→西

◆2回戦(鴨池市民)
真颯館 001 030 002=6
熊本西 100 020 24X=9
【真】松尾堅→小前→森川【熊】霜上→瀬上→林田→霜上

◆2回戦(鴨池市民)
佐賀商  000 001 100=2
筑陽学園 300 203 00x=8
【佐】野田→古賀→白仁田【筑】西舘→菅井

【大会第3日の試合予定】
 <平和リース>
  ◆準々決勝 熊本西(熊本・推薦)ー大分工(大分)
  ◆準々決勝 興南(沖縄)―筑陽学園(福岡・推薦)
 <鴨池市民>
  ◆準々決勝 西日本短大附(福岡1位)―明豊(大分・推薦)
  ◆準々決勝 大分(大分・推薦)―福岡大大濠(福岡3位)


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2 Comments

    • 長らく観戦していない さん

      コメント、ありがとうございます。
      センバツ出場の筑陽学園をはじめ今年も多くの好チームが割拠しています。
      どのチームが夏を制するか、今から楽しみですね。

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