筑陽学園が山梨学院を破りベスト8進出~センバツ

 第91回選抜高校野球大会に出場している九州地区代表の筑陽学園は29日(金)に2回戦で山梨学院(山梨)と対戦、3-2で競り勝ち準々決勝進出を決めました。福岡県勢としては2年前の福岡大大濠、東海大福岡以来のベスト8となります。準々決勝は31日(日)に行われ、筑陽学園は第三試合で東邦(愛知)と対戦。第83回大会(2011年)の九州国際大付以来となるベスト4入りを目指します。

 終盤の好機を確実に生かした筑陽学園が、山梨学院の追撃を振り切った。
 筑陽学園は初回一死後、福島が中前打。弥冨中飛のあと、江原の左翼前へのライナーをレフトがダイレクトで捕球しようとして後逸(記録は二塁打)、福島が先制のホームを踏んだ。同点で迎えた7回は先頭の6番福岡が右中間二塁打で出塁。進藤三振のあと、石川も左前打で続き一、三塁。西舘投飛のあと、中村が左前にはじき返して勝ち越した。8回にも右前打で出た3番弥冨を江原が送り、野田が右前に落として一、三塁。続く福岡が左前に運んで1点を加えた。
 山梨学院は初回、渡邉が中前打で出ると菅野のニゴロで二進。3番野村が詰まりながら右前に落として追いついた。2点を追う8回には4番相澤が中前打。岸川も三遊間への内野安打で一、二塁。犠打と四球で一死満塁から8番小吹の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を返した。9回も一死から菅野のファースト前への当たりが内野安打となり、野村も右前打で一、二塁。相澤は右邪飛に倒れた後、岸本死球で二死満塁と詰め寄ったが、高垣が三ゴロに倒れて力尽きた。

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 筑陽学園が再三のピンチを耐えて凌ぎ、終盤の数少ない好機を確実に生かして競り勝った。
 先発は1回戦に続いて西。初回に1点を失い、2回以降も毎回のように走者を許しながら得点を与えない粘りの投球を見せた。5回一死二塁、菅野に2-0となったところで降板したが、1回戦で24安打を放った山梨学院を相手にきっちり試合を作った。ワンポイントの菅井を挟んで登板した西舘は、甲子園初登板がいきなり一死一、二塁で初戦2本塁打の野村という厳しい場面だったが、スライダーをうまく使ってこのピンチをしのぐと、6回も三者凡退に抑え流れを引き寄せた。

 直後の7回、筑陽学園が攻勢に出る。1回戦で2安打の福岡が右中間を破ると、前の打席で甲子園初安打の石川もショート後方に合わせてチャンスを広げる。二死二、三塁で回ってきたのは初戦から7打数無安打の1番中村。フルカウントから甘く入ってきた直球を逃さず左前に痛打、甲子園初安打が勝ち越しタイムリーとなった。8回には3番弥富にも甲子園初安打が飛び出し、犠打と安打で一死一、三塁から好調の福岡が外角直球を逆らわずに左前にはじき返した。筑陽学園はこの試合、得点圏に5度走者を進めたが、そのうち3回で得点に結びつけた。

 守備も初戦に続き無失策。6つのゴロを着実にさばいたショート中村の堅守が光った。9回は一死一、二塁でライトファールゾーンに飛んだ飛球を福岡がフェンスギリギリのところで好捕。さらに二死満塁と一打サヨナラのピンチで三遊間に飛んだゴロを、サード福島がいっぱいにグラブを伸ばして抑え、落ち着いて二塁へ送球した。ピンチでも冷静な投球や落ち着いたプレーができるのが、筑陽学園が競り合いで強みを発揮する大きな要素になっている。
 次戦は愛知・東邦。2回戦で広陵を圧倒しているが、相手がどこになろうとロースコアの競り合いという自分たちの展開に持ち込んだ先に、勝機が待っている。


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