センバツ21世紀枠、九州地区推薦校が14日に決定

 来年3月23日に開幕する第91回選抜高校野球大会の「21世紀枠」は12月14日、九州地区を含む全国9地区の推薦校が選出されます(その後、来年1月25日のセンバツ選考委員会で21世紀枠の3校を選出)。前回は伊万里(佐賀)が九州地区推薦校に選ばれ、さらに「21世紀枠」も射止めて甲子園の土を踏みましたが、今年の九州地区推薦校はどこになるのでしょうか。
 まず、九州各県の推薦校は以下の通りです。(選出理由は毎日新聞などから抜粋)

【福 岡】鞍手(公立=県ベスト16)
 グラウンドが工事のため使えない環境で上位進出。学業との両立も評価
【佐 賀】鹿島(公立=県ベスト8)
 高校再編のため今年から鹿島実と合同チームで練習。学業と部活動を高レベルで実践
【長 崎】鎮西学院(私立=県ベスト8)
 始業前の地域清掃やあいさつに積極的に取り組んでいる
【熊 本】熊本西(公立=県準優勝。九州大会1勝)
 地元出身の軟式経験者だけのチーム構成で県大会準優勝。野球教室など野球普及への貢献
【大 分】津久見(公立=県ベスト4)
 市民が応援を続けており、野球部が過疎に苦しむ地域の市民一体化の象徴になっている
【宮 崎】都城西(公立=県ベスト8)
 進学校で文武両道に取り組み、平日1時間40分と短い練習時間を質の高さで補い好成績
【鹿児島】川内(公立=県ベスト8)
 創立121年の伝統校、安定したチーム力を維持
【沖 縄】普天間(公立=県ベスト8)
 文武両道を掲げ、グラウンドを全面使用できる週に一度の練習に工夫を凝らす

 九州地区では過去18回のうち17回までが「直前の九州大会に出場した公立校」が21世紀枠の推薦校に選ばれており(センバツ21世紀枠推薦校一覧)、九州大会出場の条件となる県大会優勝もしくは準優勝程度の実力が求められます。今年この条件に該当するのは熊本西だけ。九州大会でも佐賀1位の佐賀学園に勝利しており最有力候補と言えます。

 上記の理由により今年は熊本西で堅そうですが、九州大会出場校を差し置いて九州大会不出場校が推薦校に選ばれたケースが過去に一度だけありました。2012年の大島(鹿児島)で「離島」という地理的ハンディを克服して好成績を残している点が評価されました。今回、九州大会1勝の熊本西を抑えて地区推薦を勝ち取るには、この時のようなインパクトのある推薦理由が問われます。
 目に付くのは、高校再編により合同練習を行っている鹿島(佐賀)、過疎地域の“希望”となっている津久見(大分)あたりですが、鹿島は前年に同じ佐賀県の伊万里が九州地区推薦校になった点がネックになりそうです(2年連続で同じ県から九州地区推薦校に選ばれたのは、21世紀枠導入初期の2000~2001年の沖縄のみ)。津久見は過去に全国制覇をしている点が21世紀枠の趣旨からどう評価されるか。また、これは偶然かもしれませんが、九州大会で決勝に進出している県からは地区推薦校が選ばれた例もありません(今年は大分1位の明豊が準優勝)。

 福岡県からは鞍手が推薦されていますが、前述のとおり決勝進出している県からの選出例はありません(今年は福岡1位の筑陽学園が九州大会で優勝)。また、「グラウンドが使えない困難を克服しての上位進出」という推薦理由も素晴らしいとは思いますが、同じような推薦理由は他校でも見られ、熊本西の「九州大会1勝」という実績を覆すには少し弱い気がします。


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