9日から明治神宮大会、筑陽学園の初戦は桐蔭学園(関東・神奈川)




 九州地区代表として、筑陽学園が出場する第49回明治神宮野球大会(11月9日開幕)の出場校が4日、出揃いました。筑陽学園は県勢としては2年前の福岡大大濠以来の明治神宮大会出場となります。この大会の優勝校の所属する地区には、来春センバツ選考にあたって「神宮枠」として1枠が割り振られるため、筑陽学園には福岡のみならず九州各県の期待が集まります。
 筑陽学園の初戦(2回戦)は大会2日目の第二試合。桐蔭学園(神奈川・関東地区代表)と対戦します。初戦を突破すれば札幌大谷(北海道地区代表)、国士舘(東京地区代表)、龍谷大平安(京都・近畿地区代表)のいずれかと準決勝で激突します。

 2年前にも見たデータですが、現在のように10地区の代表が出場する形となった第30回大会(平成11年)以降、福岡県のチームが九州代表として明治神宮大会に出場したのは4回あります。このうち第31回の東福岡は優勝、2年前の福岡大大濠はベスト4入りを果たしました。また、その結果に関わらず、明治神宮大会に出場した福岡県勢は翌年のセンバツでは4校ともベスト8に進出しています(下表)。

大会(年度) 校   名 成  績 翌春センバツ成績
第47回(平成28年) 福岡大大濠  準決勝敗退(4-6早稲田実) ベスト8
第34回(平成15年) 福工大城東  1回戦敗退(6-7二松学舎大付) ベスト8
第31回(平成12年) 東 福 岡  優 勝 ベスト8
第30回(平成11年) 柳   川  1回戦敗退(4-10北照) ベスト8

 過去10年における九州地区大会優勝校の翌春のセンバツ成績を見てみると、明治神宮大会の結果に関わらず10校のうち7校が初戦を突破、6校がベスト8以上に進出。過去3大会はいずれもベスト8以上に勝ち進んでおり、九州地区優勝校はセンバツでなかなか優れた成績を残しています(表2)。ちなみに明治神宮大会優勝校になると、10校中9校がセンバツでも初戦を突破、うち7校がベスト8以上の成績を残しており(表3)かなり高い確率で上位進出が狙えそうです。
 福岡・九州の現時点でのレベルが、全国的にどの程度なのかを確認する意味でも、筑陽学園の戦いぶりが注目されます。

<表2>九州地区代表校の明治神宮大会および翌春センバツの成績
◎第48回(平成29年)創成館  明治神宮大会=準優勝  →センバツ=8強
◎第47回(平成28年)福大大濠 明治神宮大会=ベスト4 →センバツ=8強
◎第46回(平成27年)秀岳館  明治神宮大会=初戦敗退 →センバツ=4強
◎第45回(平成26年)九州学院 明治神宮大会=ベスト4 →センバツ=初戦敗退
◎第44回(平成25年)沖縄尚学 明治神宮大会=優勝   →センバツ=8強
◎第43回(平成24年)沖縄尚学 明治神宮大会=初戦敗退 →センバツ=初戦敗退
◎第42回(平成23年)神村学園 明治神宮大会=初戦敗退 →センバツ=2回戦敗退
◎第41回(平成22年)鹿児島実 明治神宮大会=準優勝  →センバツ=8強
◎第40回(平成21年)嘉手納  明治神宮大会=初戦敗退 →センバツ=初戦敗退
◎第39回(平成20年)清峰   明治神宮大会=2回戦敗退→センバツ=優勝

<表3>明治神宮大会優勝校・準優勝校の翌春センバツの成績
◎第48回(平成29年)優勝=明徳義塾→2回戦敗退 準優勝=創成館  →8強
◎第47回(平成28年)優勝=履正社 →準優勝   準優勝=早稲田実 →2回戦敗退
◎第46回(平成27年)優勝=高松商 →準優勝   準優勝=敦賀気比 →2回戦敗退
◎第45回(平成26年)優勝=仙台育英→2回戦敗退 準優勝=浦和学院 4強
◎第44回(平成25年)優勝=沖縄尚学→8強    準優勝=日本文理 →初戦敗退
◎第43回(平成24年)優勝=仙台育英→8強    準優勝=関西   →初戦敗退
◎第42回(平成23年)優勝=光星学院→準優勝   準優勝=愛工大名電→8強
◎第41回(平成22年)優勝=日大三 →4強    準優勝=鹿児島実 →8強
◎第40回(平成21年)優勝=大垣日大→4強    準優勝=東海大相模→初戦敗退
◎第39回(平成20年)優勝=慶応  →初戦敗退  準優勝=天理   →初戦敗退

 


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