2018夏を展望する⑦南福岡E・Fパート～東福岡,西短,沖学園が争う最激戦区

　南福岡大会のＥ・Ｆパートは、東福岡、西日本短大附、沖学園、九産大九産などの強豪が集う最激戦区となりました。

　東福岡は昨秋ベスト４。準決勝では筑陽学園と壮絶な打撃戦を繰り広げましたが、九州大会にあと一歩届きませんでした。春の大会ではパート決勝で福岡に敗れたものの、その後の福岡地区大会では九産大九産、筑陽学園、春日と有力校を破ってベスト４入り。安定して上位に進出しており、優勝候補の筆頭的な存在です。中距離打者が並び下位まで切れ目のない打線で、どこからでも得点できるのが強みです。投手陣は１４０キロ前後の直球とキレのあるスライダーを持つ金光に、回転のよい直球を投げ込む平本が春の大会で好投するなど厚みを増しています。
　Ｅパートでは春の大会２勝の筑紫丘、小柄ながら制球力の良いエース赤司を擁する福島が東福岡を追いますが、東福岡の優位は揺るぎそうにありません。

　その東福岡との対戦を目指すＦパートは有力校が揃いました。西日本短大附は昨秋、今春と早々に敗退しましたが、筑後地区大会では圧倒的な強さで優勝、一躍有力校に名を連ねました。俊足巧打の荻本、近藤、長打力のある神宮、中村と上位打線は強力で、盗塁も積極的に仕掛けるなど足を使った攻撃も見せます。昨秋、今春と大量失点で敗れるなど投手陣の整備が課題でしたが、力のある直球に落差ある変化球で三振が取れる大型右腕の大関、軟投派の浅川、制球力のある江崎、サイドハンドの佐藤などの継投で筑後地区大会を制しました。投手陣の踏ん張りが８年ぶりの甲子園を左右しそうです。
　沖学園は、福岡地区大会で九産大九州などを破って準優勝。昨秋は西日本短大附にも打ち勝つなど、シード校並みの力を持っています。長身右腕のエース石橋は長身から投げ下ろす直球に威力があり、低めに落ちるスライダーの制球力も抜群。打線も長打力のある１番阿部を筆頭に強打が持ち味。春ベスト８の九産大九産は、高橋ー藤江のバッテリーをはじめ、河野、荒木など前チームから主力として活躍する選手が多く、投打にまとまっています。初戦で西日本短大附とぶつかる福岡第一は、今年の公式戦では東福岡、九産大九州と強豪私立の厚い壁に阻まれてきました。レギュラーの大半を２年生が占める若いチーム。変化球を主体とした投球を見せるエース呉が西日本短大附打線に挑みます。

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