2018夏を展望する⑥南福岡C・Dパート～久商、城東中心も伏兵多数

　南福岡大会のＣ・Dパートはシード校の久留米商、福工大城東を中心としたベスト４争いとなりそうですが、香椎、春日、柳川、筑紫台など有力校も多く激戦が予想されます。

　久留米商は、昨夏ベスト４のチームで主力として活躍した神代、平田、護山の中軸が得点源。春の大会では３試合連続２桁得点をあげるなど、強打でベスト８に進出しました。投手陣は右サイドハンドから内外角の低めを突く古賀、直球に力のある右腕小屋松、左の牛嶋などの継投でかわしてきます。秋、春と敗れた試合はいずれも６点以上を失っているだけに、３３年ぶりの甲子園には投手陣の奮起が欠かせません。
　昨秋ベスト８の福工大城東は竹之内、森ら長打力のある打者を中心に上位から下位までスキのない打線で機動力もあります。回転のよい直球を投げ込む右腕・中村を中心に守備もよく鍛えられ、走攻守にまとまりのあるチームです。春はパート決勝で九産大九産に打ち負け、福岡地区大会は初戦敗退と今年になって結果を残せていませんが、ここ５年で準優勝が１回、ベスト８が２回と夏に強いチーム。当然、巻き返してくるでしょう。

　香椎は昨秋２勝、今春３勝。初戦敗退となった福岡地区大会でも筑陽学園と１点差の試合を演じるなど、強豪相手にも互角に戦える力があります。大型左腕のエース榊原は、力のある直球に大きなカーブで三振が取れる投手。打線はしぶとくつないで得点を重ねます。昨夏、初のベスト８入りを果たした春日は、九産大九州などを破って秋もベスト８。春、地区大会と結果を残せずシードは逃したものの、実力は上位です。前チームでも主軸を担った重松、元田らが打線をけん引しますが、今年の公式戦では失点が目立っただけに、直球・スライダーを低めに集める西山ら投手陣の出来がポイントになりそうです。その春日と初戦で対戦する筑紫台も春の大会では沖学園、福岡大大濠と、のちの福岡地区大会優勝・準優勝校を連破。福岡地区大会でもベスト８入りしており、実力伯仲の好試合が期待されます。
　古豪復活を目指す柳川は、筑後地区大会で久留米商、祐誠などを破ってベスト４。斎藤、古賀泰、平嶋ら長打力のある打者に加え、小技に長けた打者も多く、機動力も絡めて得点につなげてきます。エース世良は小柄ながら回転のよい直球を投げる左腕で、緩急が使えてくればこの直球が威力を発揮しそう。福岡地区大会準々決勝で福岡大大濠に１－２で惜敗した博多の速球派左腕・山田や、昨夏、九産大九州を相手に好投した香住丘・香田の投球も注目されます。

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