2018夏を展望する④北福岡G・Hパート～八幡、飯塚など打力自慢集う

　北福岡大会のＧ・Ｈパートは、シード校の八幡を軸に、飯塚、東海大福岡、小倉工など打力のあるチームが集結しており、ベスト４を目指して激しい打ち合いが繰り広げられそうです。

　今春の福岡大会準優勝の八幡は、長打力のある打者が並び高い得点力を誇り、好機にも犠打を使わず畳みかける攻撃は迫力があります。山上、江頭の１・２番でチャンスを作り、小下・須本・山内の中軸、さらに山本、柴崎と一発のある打者が続きます。中でも春の大会の光陵戦で２発、招待試合の広陵戦でも本塁打を放った須本は今大会屈指のスラッガー。右サイドハンドのエース岸本は緩急をつけたテンポの良い投球が持ち味。春の九州大会ではセンバツ出場の富島（宮崎）相手に２失点完投するなど力をつけており、総合力で他校をリードします。
　福岡中央地区大会優勝でシードに滑り込んだ飯塚も昨夏ベスト１６を経験した大塚、野崎、大坪、片渕などの主力選手が残り、打線にスキがありません。投手陣は長身の右腕・長坂、左サイドハンドの原田などによる継投となりそうですが、春の大会・地区大会と失点がやや目に付きました。春は３回戦で八幡に打ち負けており、準々決勝が雪辱の舞台となります。

　小倉工も昨秋・今春・地区大会の８試合で、敗れた試合も含めて全て６点以上をあげてきたチーム。機動力を絡ませながらの攻撃で大量得点につなげていきます。初戦を勝てば２回戦は八幡との対戦が予想され、点の取り合いは必至でしょう。東海大福岡は昨春のセンバツで甲子園を経験した星野をはじめ、上位から下位まで打線に切れ目がありません。一つ勝てば、福岡中央地区大会決勝で敗れた飯塚との再戦が見込まれる大一番。継投が予想される投手陣の奮起が欠かせません。

　常磐は４月の北九州地区大会で春ベスト４の東筑紫学園に快勝。ただ秋、春、地区大会と敗れた試合はいずれも２桁得点を喫しており、やはり投手力に不安を抱えます。制球力重視の大迫、大型右腕・松岡らがどこまで失点を抑えられるか。嘉穂は春の大会で星琳を下するなど春の大会で２勝。丹念にコーナーを突く投球が持ち味のエース遠座の左腕に、勝機を託します。飯塚と初戦で当たる須恵は、昨秋３回戦でも飯塚と対戦し２－５と健闘。エース小崎を中心に守備を固め、大石、城谷ら主軸を中心に得点の機会を見出したいところ。田川、戸畑も打力があり、いずれも投手陣の出来が試合の行方を左右しそうです。

Tweet

Pocket