2018夏を展望する①北福岡Ａ・Ｂパート～東筑が盤石、２番手以降は混戦 |

　今日からは北福岡、南福岡大会それぞれのパートごとに、有力校や注目選手などをチェックしながら、両大会ベスト４までの展望を探っていきたいと思います。まずは北福岡大会のＡ・Ｂパートから。

　昭和２９～３０年の小倉以来となる３季連続出場を狙う東筑で堅そうです。二度甲子園のマウンドを経験した右サイドハンドのエース石田、１４０キロ前後の威力ある直球を持つ林と完投能力のある２人の投手を揃える投手力は県内屈指。打線も阿部、田中と俊足巧打の１・２番コンビから勝負強い和久田、センバツ後に４番に入り九州大会で活躍した江藤と続く上位打線は力があります。松山、清水の８・９番もしぶとい打撃と小技を絡めて上位につなぐことができ、どこからでも得点・チャンスメイクできます。
　センバツ後も九州大会ベスト４、招待試合でも広陵（広島）と互角の試合を演じており、チーム内競争の激化で戦力もさらに底上げされている印象です。開幕試合を戦う北九州、春の福岡中央地区大会ベスト４の育徳館が、どこまで食い下がることができるかですが、他校より１戦少なく日程的にも恵まれ、まずはベスト４まで駆け上がりそうです。

　この東筑への挑戦権をかけてＢパートでは自由ケ丘、星琳、希望が丘などが激しく争いそうです。
　シード・自由ケ丘は昨秋は初戦で敗れましたが、今春はパート決勝まで進出。春の北九州地区大会はベスト４と今年に入って上位争いに加わっています。投手陣は本格派タイプの田中、緩急をつけた投球を見せる大庭の２年生右腕２人に、威力ある直球を投げ込む左腕・麻生とタイプの違う３人を投手を揃えます。打線は長打力はないものの犠打を絡めて確実に点を狙ってきます。投打とも飛びぬけた選手はいないものの、堅実な野球が持ち味です。
　希望が丘は昨秋は九国大付、春は光陵、地区大会は飯塚と、今大会のシード校にいずれも惜敗。シード校相手にも互角の試合をする力を秘めています。星琳も昨秋は自由ケ丘、折尾愛真と今大会のシード校を連破し、東筑に１－２と惜敗。こちらも地力はありそうですが、春の大会、地区大会とも勝ち試合を含めて失点が多く、投手を含めた守りが課題と言えそうです。春２勝の八幡南、北九州地区大会２勝の門司学園の公立勢も一発逆転を狙います。

校名	秋季大会	春季大会	地区大会
東筑	２回戦　８－０玄界３回戦 11－１八幡南４回戦　２－１星琳５回戦　６－１若松準々決勝10－０福工大城東準決勝　６－５小倉決勝　 10－１筑陽学園	選抜大会出場のため不参加	１回戦　８－５北筑２回戦　６－２八幡南準々決勝16－９真颯館準決勝　４－６九国大付
嘉穂総合	２回戦　１－11近大福岡 ※西田川との連合チーム	２回戦１－11北九州高専	１回戦　０－17飯塚
北九州	２回戦　６－５稲築志耕館３回戦　３－５折尾	２回戦　７－３中間３回戦　５－６八幡南	１回戦　４－７門司学園
育徳館	２回戦　４－２嘉穂３回戦　０－７小倉	２回戦　２－６小倉工	１回戦　９－４苅田工２回戦　８－２青豊準々決勝４－２鞍手準決勝３－16飯塚
築上西	―	―	１回戦（不戦敗）鞍手
小倉南	２回戦　不戦勝３回戦　２－17小倉工	２回戦８－９豊国学園	１回戦　４－２高稜２回戦　３－６折尾愛真
若松商	２回戦　０－19小倉商 ※遠賀との連合チーム	２回戦　１－11鞍手 ※遠賀・筑豊・行橋と連合	１回戦　０－19小倉商
自由ケ丘	２回戦　７－１７星琳	２回戦　７－２小倉商３回戦 14－７北九州高専４回戦　５－２鞍手竜徳５回戦　３－１３九国大付	１回戦 10－０若松２回戦　１－０小倉商準々決勝10－０常磐準決勝１－７折尾愛真
八幡南	２回戦　10－１東鷹３回戦　１－11東筑	２回戦　９－２宗像３回戦　６－５北九州４回戦　０－８鞍手	１回戦　６－４北九州市立２回戦　２－６東筑
豊国学園	２回戦　５－６折尾愛真	２回戦　９－８小倉南３回戦　９－16青豊	１回戦　０－６九国大付
門司学園	２回戦　７－９飯塚	２回戦 14－２水産３回戦　５－８鞍手	１回戦　７－４北九州２回戦　８－１小倉西準々決勝０－７折尾愛真
近大福岡	２回戦 11－１連合３回戦５－15希望が丘	２回戦　２－８福岡魁誠	１回戦　０－２田川科技
大和青藍	２回戦２－17小倉工	２回戦　９－８若松３回戦１－12鞍手竜徳	１回戦　７－８玄界
星琳	２回戦 17－７自由ケ丘３回戦　７－４折尾愛真４回戦　１－２東筑	２回戦　12－６須恵３回戦　４－６嘉穂	１回戦 11－７小倉工２回戦　０－８真颯館
希望が丘	２回戦　13－１慶成３回戦　15－５近大福岡４回戦　３－５九国大付	２回戦　０－１光陵	１回戦　20－２連合２回戦　４－３鞍手竜徳準々決勝３－５飯塚