第142回九州地区高校野球福岡大会は、北部・南部の地区大会を勝ち抜いた各4校によって争われる県大会に舞台を移します。4月1日は準々決勝4試合が北九州市民球場で行われ、勝った4校が4月21日に開幕する九州大会に出場します。

 県大会に勝ち上がった今年の8校は打力のあるチームが多いのが特徴です。北部、南部大会とも点の取り合いになる試合が多かったのですが、その傾向を今年の県大会出場校の顔ぶれが象徴しているように感じます。総合力では九州国際大付がややリードしている印象ですが、好投手を擁する小倉や九産大九州などにもチャンスはありそうです。

【第1試合/八幡ー福岡】
 北部大会3試合で28得点の八幡打線と、東福岡相手に完投した福岡の左腕・轡水投手の対戦に注目です。八幡は飯塚、東海大福岡といった有力校を撃破するなど実力は証明済み。前チームから不動の山上、江頭の1・2番コンビは出塁率が高く、4番・須本はパート決勝の光陵戦で2本の大きな本塁打を放つなど調子を上げています。福岡は、右打者の胸元への変化球を武器とする轡水投手が、東福岡戦のような投球ができれば勝機が見えてきそうです。右打者が多い八幡としては、東福岡の二の舞いだけは防ぎたいところ。その意味でも左打者の1・2番コンビがキーマンとなりそうです。

【第2試合/東筑紫学園ー久留米商】
 打線好調の両校による点の取り合いが予想されます。東筑紫学園の左腕・小堤投手はキレのよい直球にスライダーがありますが、突如制球を乱す不安定さが懸念として残ります。久留米商としては当たっている神代、平田、護山の中軸を中心に、制球難にもつけ込んで大量得点を狙いたいところ。東筑紫学園は3試合22失点の投手陣の不調を打撃でカバーしてきました。打線の中心は4番・芝。パート決勝で3安打3打点と好調を維持しており、好機での勝負強さも魅力。久留米商は古賀、牛嶋、小屋松らの継投でかわしたいところです。

【第3試合/小倉―九産大九産】
 小倉の好投手・河浦に対し、九産大九産打線がどう攻略の糸口を見出していくか見どころになりそう。140キロ超の直球に鋭いスライダーを持つ河浦投手はピンチにも強く、安定しています。打線は派手さはありませんが、粘り強い戦いぶりが目を引きます。チームも直方戦、延長戦となった鞍手戦など1点差のタフな試合を乗り切ってきました。九産大九産はシード・福工大城東に打ち勝つなど打線が好調で、点を取り合う展開に持ち込みたいところ。競り合いになれば小倉、点の取り合いになれば九産大九産のペースと言えそうです。

【第4試合/九州国際大付ー九産大九州】
 伸びのある直球を持つ九州国際大付・山本と、縦のスライダーを駆使する九産大九州・村上の投げ合いにより、引き締まった好試合が期待されます。九州国際大付は嘉穂、自由ケ丘を相手にいずれも2桁得点で大勝。嘉穂戦で一発を放った1番中村をはじめ、甲斐・戸高・葛城の中軸には長打力もあり、総合力では8校の中では抜きんでいる印象です。九産大九州としては競り合いに持ち込んで、しぶとく勝利を目指したいところ。優勝を占う一戦となりそうです。

<4月1日の試合予定>※赤字はシード校
【県大会】(北九州市民球場)
▽第1試合
 八幡ー福岡
▽第2試合 東筑紫学園ー久留米商
▽第3試合 小倉ー九産大九産
▽第4試合 九州国際大付ー九産大九州