24日に開かれた九州地区高校野球連盟の役員会で、秋季九州大会における開催県の出場枠を、これまでの4校から2校とすることが決まりました(25日朝日新聞朝刊掲載)。

(以下抜粋)
 九州地区高校野球連盟は24日、福岡県筑後市内で役員会を開き、選抜大会につながる秋季九州地区大会について、開催県の出場校を4校から他県同様2校にすることを決めた。秋の出場校は8県2校ずつの16校となり、10月に熊本県で開催する第143回から適用する。
 従来の出場校は18校で、1回戦から勝ち上がる2校のみ3連戦を強いられる日程になっていた。この不公平感を今回の決定で解消した。春季はこれまで通り、開催県4校、福岡3、鹿児島2、ほか各県1に選抜出場校で変わらない。

 秋季九州大会は1948(昭和23)年から開催県は原則3校(福岡開催の場合は4校)、1997(平成9)年からは4校が出場してきましたが、長らく続いたこの「開催県特典」がなくなります。1回戦から登場するチームは優勝までに他校より1試合多く戦わなくてはならないうえ、準々決勝まで3連戦となるため「選手の疲労蓄積による健康面への考慮」(日刊スポーツ)も背景にあるようです。確かに1回戦から登場して3連戦を勝ち抜くのは難しく、過去5年で該当はゼロ。2012年に創成館(長崎)が3勝してベスト4に進みましたが、この時は雨天順延があり3連戦にはなっていません。
 他の地区ではどのような形式で行われているのか、まとめてみました
(単体の高校野球連盟で開催される東京、北海道を除く)。

 【秋季地区大会の県数と参加校数】
 ◇中国地区 (県数=5):参加校数=16(各県3校。開催県のみ4校)
 ◇四国地区 (県数=4):参加校数=12(各県3校)
 ◇近畿地区(府県数=6):参加校数=16(大阪、兵庫は3校。他4県のうち2県が3校)
 ◇東海地区 (県数=4):参加校数=12(各県3校)
 ◇北信越地区(県数=5):参加校数=16(各県3校。開催県のみ4校)
 ◇関東地区 (県数=7):参加校数=15(各県2校。開催県のみ3校)
 ◇東北地区 (県数=6):参加校数=18(各県3校)

 まず「開催県特典」に関しては中国、北信越、関東で設定されており、地区大会出場校を各県で割った端数の1校分を開催県に振り当てています。「3連戦」に関しては16校以下で開催している地区には、原則ありません(雨天順延の場合は除く)。唯一、東北地区は現在の九州地区と同じ18校出場となっているため、1回戦からの3連戦が行われています。6県で開催される近畿は、出場校を18校とすれば各府県3校ずつで均衡がとれますが、参加校を16校としているため、加盟校の多い兵庫と大阪は3校で、残り4県のうち2県が3校、2県が2校(この2県は隔年で入れ替わり)となっています。九州地区は8県参加で出場校を16校とすると各県2校ずつで均衡も取れますので、収まりはよくなります。

 ただ、九州地区は8県参加のため1県あたりの地区大会出場校が2校となり、各県3校が多い他地区に比べると1校少ないのが現状です。例えば、加盟校の少ない鳥取(昨夏参加25校)や福井(同30校)などでも、3校が地区大会に出場できるのに対して、130校を超える福岡は2校しか地区大会に参加できません。同じく加盟校が100校を超えながら2校しか地区大会に出場できない神奈川、埼玉、千葉と並び、福岡は「センバツ出場が難しい県」の一つでしたが、今回の「開催県特典」消滅で8年に一度の「4校出場」もなくなったため、全国一の難関となりそうです。