福岡県高校野球連盟は10日、来春開幕する第90回選抜高校野球大会の「21世紀枠」県推薦校として、小倉を選出したと発表しました(11日付朝日新聞ほか)。小倉が県の推薦校となるのは2年前に続き3度目となります。九州地区の各県推薦校が出揃ったあと、12月には九州地区としての推薦校が1校に絞られ、来年1月のセンバツ選考委員会で全国9地区の推薦校から3校が選ばれることになります。

 現在、九州地区では小倉のほかに伊万里(佐賀)、長崎工(長崎)、福島(宮崎)が県の推薦校に決まっています。今回で18回目を迎える21世紀枠の選考ですが、九州地区では過去17回のうち16回までが「直前の九州大会に出場した公立校」が九州地区推薦校に選ばれています(センバツ21世紀枠推薦校一覧)。その点だけで言えば、九州大会に出場した伊万里、さらに大分県から鶴崎工が推薦されれば有力な候補となります。熊本、鹿児島、沖縄はまだ推薦校が決まっていませんが、九州大会に出場しているのはいずれも私立校のため、今年の「九州大会に出場した公立校」は最大2校となりそうです。

 そのため九州地区推薦校争いは伊万里、推薦が決まれば鶴崎工が中心となりそうですが、両校とも九州大会では初戦で大差の完封負け(伊万里0-8沖縄尚学、鶴崎工0-12神村学園)。実績的にはなかなか推しづらい成績です。そうなってくると、九州大会ベスト4の東筑と県大会準決勝で延長戦にもつれる試合を演じた小倉が浮上してきそうです。
 また、21世紀枠の選考では「話題性」がある方が選出されやすい傾向がありますが、その点でも、戦後2校しか達成していない夏の甲子園連覇(昭和22、23年)は大きなアドバンテージになりそう。一般枠では東筑の選考が有力視されますが、東筑と小倉、北九州を代表する進学校のアベック出場となれば、これも話題を呼びそうです。さらに小倉は秋季大会、この5年でベスト4以上が3度と安定した成績を残していることや、今春センバツで福岡大大濠、東海大福岡の2校がベスト8に進出したことも「近年の試合成績が良好ながら、強豪校に惜敗するなどして甲子園出場機会に恵まれていない」という選考基準を際立たせそうです。

 まだ他県の推薦校が出揃っていませんので、8校が出揃ったところで改めて考察をしてみたいと思いますが、現段階では小倉と伊万里が九州地区推薦を争う形になりそうです。