続いて東筑の対戦相手は、興南(沖縄2位)と宮﨑日大(宮崎3位)の勝者。ここでは興南の沖縄大会を振り返ってみたいと思います。

 興南は昨秋から3季連続の九州大会出場。沖縄2位で出場した昨秋は初戦で大分商に2-7で敗れています。地元開催となった今春の九州大会でも鹿児島実に1-2で敗れるなど結果を残せませんでしたが、夏の大会では沖縄大会を制し、甲子園出場を勝ち取りました。沖縄大会決勝では1年生左腕の宮城が先発し、13三振を奪うなど一躍注目を集めました。
 甲子園では初戦で智弁和歌山と対戦、3回に6点を先制しながら逆転負けを喫しました。この試合でも先発した宮城、9回にマウンドに上がった同じく左腕の藤木、野手では1番仲村、2番根路銘らを中心とした新チームも、秋の沖縄大会準優勝で3季連続の九州大会出場を決めました。

 その沖縄大会は初戦こそ中部農林に大勝したものの、2回戦と3回戦はいずれも2-1のサヨナラ勝ち。準々決勝は8回に逆転して辛うじて勝利を納めると準決勝も2-0と競り勝ちましたが、決勝は1-4で沖縄尚学に敗れました。6試合で得点23、失点7と、少ない得点を投手を中心に守り勝ってきたことが数字にも表れています。
 投手陣は2年生の藤木が主戦を務め、1年生エースの宮城は3回戦、準々決勝とリリーフで登板しました。九州大会をかけた準決勝では宮城が先発し沖縄水産を完封、チームを九州大会に導きました。九州大会でも宮城と藤木の2人の左腕が軸となりそうです。

 興南が勝ち上がれば、東筑との一戦は投手戦が予想されます。東筑打線が2人の左腕をいかに攻略していくかが焦点ですが、福岡大会では準々決勝以降の3試合ですべて2桁安打を放つなど、今年の東筑は打力もあります。筑陽学園・大畑投手を攻略するなど左投手を苦にする様子もなく、石田投手が持ち味の粘りの投球で競り合っていけば十分に勝機はありそう。ただ、投手戦となった場合は、福岡大会で目についた守備の乱れに注意したいところです。

◎興南(沖縄2位=3季連続28回目)
<秋の沖縄大会成績:沖縄の野球~アイランドスタジアム」より抜粋
◆1回戦(6回コールド)
中部農林 000 000 =0 
興南  
 010 234 =10
【投】仲松→又吉→比嘉
〔三〕具志頭,大山〔二〕大山,鎌田,兼城

◆2回戦
首里 010 000 000=1
興南 000 010 001=2
【投】藤木→仲松

◆3回戦(延長10回)
宜野湾 000 100 001 0=1
興南  000 020 000 1
=2
【投】藤木→仲松→宮城

◆準々決勝
中部商 031 000 000=4
興南  200 010 03X=6
【投】藤木→仲松→宮城 〔二〕兼城

◆準決勝
沖縄水産 000 000 000=0
興南   110 000 00X=2  
【投】宮城

◆決勝
沖縄尚学 100 100 002=4
興南   100 000 000=1
【投】藤木→仲松→又吉 〔本〕根路銘