秋季九州大会の開幕が今週末に迫りました。今年も例年同様、九州大会の考察を行いたいと思いますが、まずはいつものように各県のレベルを検証する材料の一つとして、秋季大会の成績を過去5年にさかのぼって一覧にしてみました。
 過去5年間の秋の九州大会出場校のうち優勝校を赤文字、準優勝を青文字、ベスト4を緑文字に色分けしています。検証しやすいように数値化するため、優勝校を3ポイント、準優勝校を2ポイント、ベスト4を1ポイントとして計算し、その合計ポイントを県名表記下のカッコ内に記載したのが下の表です。

2016年秋 2015年秋 2014年秋 2013年秋 2012年秋
福岡
(6)
福岡大大濠
東海大福岡
九産大九産
小倉
九産大九州
東福岡
八幡南
光陵
九国大付
西短大附
久留米商
門司学園
沖縄
(10)
美来工科
興南
八重山
興南
中部商
糸満
美里工
沖縄尚学
八重山商工
宜野座
宜野座
沖縄尚学
鹿児島
(4)
れいめい
鹿児島実
鹿児島実
鹿児島城西
樟南
大島
神村学園
鹿児島城西
神村学園
指宿商
鹿児島情報
尚志館
宮崎
(1)
鵬翔
高千穂
日南学園
富島
延岡学園
聖心ウルスラ
日南学園
日章学園
日章学園
宮崎日大
熊本
(11)
秀岳館
熊本工
秀岳館
九州学院
九州学院
熊本工
多良木
鎮西
熊本工
済々黌
大分
(0)
明豊
杵築
大分商
大分西
臼杵
明豊
明豊
柳ヶ浦
杵築
大分商
楊志館
明豊
長崎
(3)
長崎日大
長崎東
海星
長崎総科大付
創成館
海星
創成館
波佐見
長崎日大
諫早
創成館
佐世保実
佐賀
(0)
佐賀北
佐賀商
佐賀商
神埼清明
佐賀学園
鳥栖工
早稲田佐賀
鹿島
佐賀北
神埼清明

 これまでは熊本・沖縄・鹿児島が3県が他を圧倒してきましたが、昨秋の福岡大大濠、東海大福岡の活躍で、福岡県勢のポイントがアップし、この3県に割って入るようになりました。熊本県は過去5年いずれもベスト4以上を維持しており、鹿児島も一昨年までベスト4以上を達成、この両県が引き続き九州の高校野球界を牽引していると言ってよさそうです。一方、沖縄勢はここ2年はベスト4以上に進めておらず、かつての勢いにやや陰りが見えます。熊本、鹿児島勢を福岡、沖縄勢が追う…そんな感じでしょうか。

 そういう観点から組み合わせを見てみると、東筑は初戦(2回戦)が「沖縄2位(興南)」と「宮崎3位(宮崎日大)」の勝者、これに勝てば準々決勝は「鹿児島1位(神村学園)」と「大分2位(鶴崎工)」の勝者と対戦します。沖縄、鹿児島という強豪県との対戦の可能性があり、なかなか厳しいパートに入ったという印象です。一方の筑陽学園は初戦が「宮崎1位」の延岡学園。これを突破すると準々決勝は「大分1位(明豊)」と「鹿児島2位(鹿児島実)」の勝者との対戦。ベスト4に勝ち上がるには、やはり「鹿児島2位」という難敵を打ち破らなければなりません。センバツ選考の目安とされるベスト4進出に向けて、東筑、筑陽学園とも今年は鹿児島勢との対戦が大きな山場となりそうです。
 昨秋も福岡大大濠が鹿児島実と秀岳館、東海大福岡がれいめいと熊本工をそれぞれ破ってセンバツ出場を決めており、熊本・鹿児島勢はセンバツ出場に向けた試金石となっています。「熊本・鹿児島勢に勝たずして、センバツの道は開けない」といっても、過言ではなさそうです。