選手権大会第14日~4強にまず福大大濠、久商×筑陽は降雨再試合




 第99回全国高校野球選手権福岡大会は24日、準々決勝2試合が行われ、まず福岡大大濠が準決勝進出を決めました。第二試合は延長戦に突入しましたが、11回表を迎えたところで激しい降雨に見舞われ、引き分け再試合となりました。

 第一試合は、福岡大大濠が昨秋ベスト4の小倉工と対戦。福岡大大濠は2回、四球をきっかけにチャンスを掴むと、西の中犠飛で先制、さらに三浦もタイムリーを放って2点を先取しました。3回にはヒットと敵失で走者を進め、稲本の右前打で追加点を奪います。その後は、小倉工・橋本投手に抑えられていましたが、7回に3本のタイムリーで決定的な3点を奪って突き放し、勝負を決めました。投げては三浦投手が強打の小倉工打線を4安打に抑えて完封。ベスト4一番乗りを果たしました。

 第二試合は久留米商と筑陽学園、南部のシード校同士の一戦となりました。筑陽学園は2回までに3点を挙げ、3回途中で久留米商先発の高本投手をノックアウト。代わった遠藤投手からも4回に3点を追加、6-1と大きくリードします。
 しかし久留米商は、5回には5安打を集めて4点を挙げ1点差に迫ります。その後、両校1点ずつを取り合い筑陽学園が1点のリードで9回を迎え、二死走者なし、このまま筑陽学園が押し切るかに思えました。ところが久留米商は福山が左前打で出ると、続く坂井の時にヒットエンド・ランが決まって同点に追いつきます。試合は延長戦に入りましたが、次第に上空には厚い雲が立ち込め、延長11回表に入る前に照明塔に灯が入りました。そして11回表の攻撃が始まった直後に激しい雨が降り始め、そのまま引き分けで試合が終了しました。

 この結果、25日は準々決勝2試合が行われた後、久留米商―筑陽学園の再試合が3試合目に組まれ、予定通り25日に準決勝進出の4校が決まる見込みです。

<24日の試合結果>※赤字はシード校
▼準々決勝(小郡)
小倉工  000 000 000=0
福大大濠 021 000 30x=6
【小】橋本 【福】三浦
▼準々決勝(小郡)
久留米商 010 040 101 0=7
筑陽学園 210 310 000 0=7
※延長11回無死、降雨により引き分け再試合
【久】高本→遠藤
【筑】大畑→米井→西→古川

 

<25日の試合予定>
▼準々決勝
◇第1試合(10時~)春日―西日本短大付
春日は5回戦の折尾愛真戦でエース山本が10三振を奪って2安打完投
。打線も18安打と勢いがある。西日本短大付としては藤松、西の投手陣で春日打線の勢いを止め、得意の機動力を絡めながら山本攻略に集中したい。

▼準々決勝
◇第2試合(12時30分~)東筑―福工大城東
春の優勝校・九産大九州を完封した東筑・石田投手を、ここまでチーム打率.395の福工大城東打線がどう攻略していくか。東筑は安定感抜群の石田がいるだけに、九産大九州戦のように早めに得点を奪ってリードを広げ、石田のテンポよい投球で焦りを誘いたい。

▼準々決勝
◇第3試合(15時00分~)久留米商―筑陽学園
前日の試合で久留米商は2人、筑陽学園は4人の投手が登板し、疲労が残る中での連戦となるだけに、再試合も点の取り合いは必至か。久留米商は2番手として登板した遠藤が後半5イニングスを無失点に抑えているのが好材料。前日の内容を維持できれば、優位に試合を運べそう。筑陽学園は投手陣に不安を抱えるだけに、前日の試合のように序盤からリードを広げて、今度こそ継投で逃げ切りを図りたい。




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