選手権大会第13日~九国大付V4ならず、九産大九州も姿消す




 第99回全国高校野球選手権福岡大会は23日、日曜日ということで多くの観客が観戦に訪れる中で5回戦の残り2試合が行われ、ベスト8が出揃いました。春の福岡大会を制した九産大九州、夏の大会4連覇を狙った九州国際大付がともに敗れ、準々決勝を前に姿を消しました。

 第一試合は、九産大九州・吉田、東筑・石田の両エースが先発。東筑は2回、2本のヒットで一死一、三塁とし、小田がスクイズを決めて1点を先取。追う九産大九州は3回二死満塁、5回二死二塁、8回一死二塁と同点のチャンスを迎えまずが、どうしてもあと一本が出ません。九産大九州の吉田投手も再三得点圏に走者を背負っての投球が続きましたが追加点を与えず、0-1のまま試合は9回へ。一矢を報いたい九産大九州でしたが最後の攻撃も3人で終え、春の大会準々決勝でコールド勝ちした東筑・石田投手の前に3安打に抑えられ完封負けを喫しました。

 第二試合は昨夏決勝のカードの再現となった福工大城東―九州国際大付の一戦。九州国際大付は初回、いきなり2番鳥丸に本塁打が飛び出して1点を先制しましたが、2回一死一、三塁で無得点に終わると、3回無死二、三塁、4回一死三塁、6回一死二塁と、7回一死満塁と
立て続けに得点のチャンスを逃してしまいます。逆に福工大城東は2回に敵失で同点に追いつくと、4回は二死二、三塁から安藤が勝ち越しの一打を放ち、6回は一死三塁から安藤が今度はスクイズを決めて、徐々にリードを広げていきます。9回、九州国際大付は2人の四球の走者を置いて4番甲斐の左越え二塁打で1点を返して、なお無死二、三塁としますがここでも後続に一本が出ず、14残塁に泣きました。
 東筑と福工大城東は25日(火)第2試合でベスト4をかけて対戦します。

 24日からは準々決勝に入り、まずは2試合が行われる予定です。

<23日の試合結果>※赤字はシード校
▼5回戦(小郡)
九産大九州 000 000 000=0
東   筑 010 000 00x=1
【九】吉田 【東】石田
▼5回戦(小郡)
九国大付  100 000 001=2
福工大城東 010 101 00x=3
【九】前田→金谷
【福】赤木→鶴澤

<24日の試合予定>
▼準々決勝
◇第1試合(10時~)福岡大大濠―小倉工
5回戦の福岡工戦で21安打を放った小倉工の強力打線が、大会屈指の福岡大大濠・三浦投手に挑む。三浦はここまで4試合に先発し、失点はわずかに1。大量得点は望めないが、小倉工はエース橋本の調子が今一つなだけに、早めの援護が不可欠になってくる。福岡大大濠は5回戦でそれまで不調だった中軸にも当たりが戻ってきた。橋本が、10失点した5回戦のような投球内容であれば、厳しい戦いとなりそう。

▼準々決勝
◇第2試合(12時30分~)久留米商―筑陽学園
両校とも複数の投手を抱えており、継投を含めた投手戦が予想される。久留米商は高本が5回戦で1安打完封と好調で、今大会まだ1試合しか登板していないエース遠藤も控える。打線は5回戦では8回まで1安打と苦しんだだけに、早めの得点で投手を楽にしたい。筑陽学園は5回戦で登板のなかった左腕・大畑の先発か。4番藤原、今大会2発の7番村野など勝負強い打者を中心にリードを奪い、古川、米井の左腕に、5回戦で好救援を見せた西も含めた継投で逃げ切りを図りたい。




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