福岡大大濠が三浦投手の安定感抜群の投球で鞍手打線に付け入るスキを与えず、じわじわとリードを広げて7回コールド勝ちした。
 1回二死二、三塁、2回二死一、二塁のチャンスを逃した福岡大大濠は3回一死後、3番東がショート右への内野安打で出たあと、古賀がライト左を破る三塁打を放って先制。続く稲本の右犠飛でこの回2点を奪った。4、5回も得点圏に走者を送りながら得点できなかったが、6回一死後、8番三浦が四球、続く斎藤の中前打で一、二塁とし、1番久保田の右中間二塁打で三浦が生還。なお、一死二、三塁から平野は三振に倒れたが、東の遊ゴロで一塁送球が乱れ、二者が生還して5-0とリードを広げた。7回は一死後、6番樺嶋が右前打、代打・西も右前打で続き、鞍手先発の安田をKO。代わった川原から三浦も四球を選んで満塁とすると、斎藤の左犠飛で1点を加え、最後は久保田が中前打を放って7点目を入れ、コールド勝ちを決めた。

 鞍手は2回二死後、6番池田が振り逃げで出塁すると、花井が右前打で続き、盗塁も決めて二死二、三塁としたが佐々木が三振。4回も二死から6番大森が左前打、池田も中前打で続いたが、花井が三振に打ち取られた。7回は一死から池田が左前打で出たが後続が凡退。何度か得点のチャンスを掴んだが福岡大大濠・三浦に要所を締められ、得点できなかった。

▼5回戦(20日・小郡)
鞍  手 000 000 0=0
福大大濠 002 003 2=7
(7回コールド)
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 福岡大大濠にとっては理想的な勝ち方であり、その強さが凝縮された一戦でもあった。三浦投手がヒットを打たれながらも、ピンチになるとギアを上げて得点は与えず、その間に打線が徐々にリードを広げていく。爆発力はないが、センバツで2勝したような安定感のある試合運びを見せた。

 三浦は序盤、慎重な投球を見せた。2回は先頭の4番安井を追い込んだ後、フルカウントまでボールを使い、最後はスライダーで見逃し三振。大森も追い込んでから3つボールを使った後、左直に打ち取った。振り逃げのあと、花井の中前打と盗塁で二、三塁。まだ回は浅かったとはいえ、先に点を与えると嫌な展開になりかねなかったが、佐々木に対しても追い込んでからフルカウントまでボールを散らして、最後は直球で三振に仕留めた。
 逆に2点を先制してからは、テンポよくストライクを投げ込む投球に。直球にスライダー、そしてタイミングを外すカーブを投げ分けて三振を重ね、その数は7回までに13個にのぼった。4本のヒットを許したが、ここぞという場面では厳しい投球で得点を許さなかった。
 攻撃陣は、これまでやや湿りがちだった中軸に当たりが出てきた。3回は東、古賀、稲本の3人で2点を先制。東は痛烈な当たりで2安打を放ち、1番久保田、9番斎藤は猛打賞で引き続き好調を維持。準々決勝以降に向けて、打線も上向きになってきた。

 鞍手は、センターから右への逆らわない打撃で4安打を放ち、シード八幡に打ち勝った打線の片鱗は見せた。これまでの試合のように点の取り合いに持ち込みたかったが、13三振を奪われて及ばなかった。エース安田は走者を出しながらも、気迫の投球で5回まで2失点とよく粘ったが、6回に味方の失策もあり3点を失って力尽きた。