九産大九州・吉田、香住丘・香田、両エースによる投げ合いとなったが、チャンスを確実にものにした九産大九州に軍配が上がった。
 初回一死一、二塁の先制機を逃した九産大九州は2回、先頭の6番小中が四球で出ると、原田恒が送って一死二塁。続く吉田が右翼線への三塁打を放って先制した。6回は一死後、5番石川がレフト左への二塁打で出塁し、続く小中の左中間二塁打で生還した。8回はセカンド左への内野安打で出た3番佐々木を権藤が送り、石川死球で一死一、二塁。小中は右飛に倒れたが、原田恒が左前打を放って3点目を挙げた。

 香住丘は初回、法村が左前打で出塁。大近の送りバントは二塁封殺されたが、続く吉留の投前送りバントを処理した投手からの一塁送球をファーストが落球し一死一、二塁。先制のチャンスを迎えたが後続が凡退した。3回は9番辰見が左翼線二塁打で出たが、法村の送りバントが一邪飛となり、大近、吉留とも内野ゴロに倒れ逸機。7回は二死後、6番大木がレフト右を破る二塁打、続く熊本も左前打で一、三塁まで詰め寄ったが、香田が三ゴロに倒れた。8回も先頭の辰見が左前打で出たが、法村の送りバントが二塁封殺されるなど、チャンスを作りながらも吉田に要所を抑えられて完封を喫した。

▼4回戦(17日・小郡)
九産大九州 010 001 010=3
香 住 丘 000 000 000=0
(付記:7回裏一死、打者カウント0-2のところで落雷の恐れのため、試合が約40分中断)
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 3回戦の西南学院戦では1回途中、4失点で降板した九産大九州の吉田だったが、この日は伸びのある直球、スライダーを低めに集めた。特に左打者の外に逃げていくスライダーと外角いっぱいを突く直球が効果的で、3~5番の左打者を無安打に抑えた。制球もよく6回まで2安打無四球で、4イニングスを三者凡退で片づけた。7~9回に4本のヒットを浴びたが、要所を締めて6安打・無四球で完封した。
 内野陣も好守で盛り立てた。ショート中村は三遊間の緩い当たりはダッシュよく、正面の強い当たりも軽快にさばいた。キャッチャー権藤は6回、バックネット方向への小飛球を反応よく追いかけてダイビングキャッチ。8回一死一塁で大近が放ったセカンド左へのゴロは、セカンド堀内が飛びついて抑えて二塁にトス、一塁走者を封殺しピンチを救った。投手を中心とした堅守を随所に見せ、九産大九州の持ち味が存分に発揮された。
 打線は香住丘・香田の力のある内角直球に苦しんだが、得点圏に置いてタイムリーが3本出るなど、勝負強さが光った。8番吉田は2安打1打点。香田の直球に振り負けることなくしっかりと振り切った。春季大会では本塁打も放っており、投手ながら下位打線のキーマンとなりそうだ。

 香住丘の香田は力のある直球で内角を突き、詰まらせるシーンが目立った。序盤は直球が高めに浮くことも多かったが、中盤以降は修正した。守備陣も九産大九州に負けず劣らずよく守った。セカンド辰見は再三飛んでくる打球を確実にさばいた。5回二死一、二塁で佐々木が放った一、二塁間のゴロはイレギュラーしたが、ファースト石山が素早い反応を見せて捕球。抜けていれば1点という場面だった。7回には投手のグラブをはじいた強い当たりを、ショート大近がよくバックアップして一塁で刺した。
 打線も1回、3回、7回、8回と得点圏に走者を進めたが、あと一本が出ず、最後まで九産大九州・吉田を攻略できなかった。