初回に先制された小倉工だったが、2回に打者12人の猛攻で大きくリードを広げると、その後も攻撃の手を緩めず、5回コールドで快勝した。
 1点を追う小倉工は2回、先頭の4番江口が四球で出塁。常軒は三振に倒れたが、続く清木場がライト右への二塁打を放ち一死二、三塁。橋本投ゴロのあと、米谷、山下が連続四球を選んで追いついた。1番に戻って宇都宮がショート後方に落ちるヒットで2点を加え、丸本四球で再び満塁とすると、武田が走者一掃の右越え二塁打で3点を追加。江口も詰まりながら右前に落とし、常軒のショート左への内野安打で武田が生還、この回一挙に7点を奪った。3回には右越え二塁打で出た橋本を米谷が送り、山下死球、宇都宮四球で一死満塁。丸本の中犠飛で1点を加えると、武田が深く守っていたライトの前に落とすヒットで、二塁から山下が還り、さらに1点を挙げた。
 4回も攻撃の手を緩めず、常軒が左中間三塁打で出ると、一死後、橋本の三ゴロで常軒が三本間に挟まれたが、捕手からの三塁送球が逸れる間に生還。なお一死二塁の場面で登板した鞍手竜徳の2番手・仲村から、米谷ニゴロで二死三塁とし、山下の中前打でさらに1点。宇都宮も左中間を破る二塁打を放ち一塁から山下が一気に還って勝負を決めた。

 鞍手竜徳は初回一死後、木村が中前に落とし出塁。後藤の送りバントが捕手のフィルダースチョイスを誘い一死一、二塁。原はニゴロで二塁封殺されたが、続く大西が右前打を放って先制した。2回以降も毎回のようにヒットを放ち得点圏に走者を進めたが、小倉工の先発・橋本に要所を抑えられ、追加点が奪えなかった。

▼2回戦(9日・北九州市民)
鞍手竜徳 100 00=1
小倉工  072 3x=12(5回コールド)

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 夏の初戦はどのチームも緊張で硬くなりがちだが、小倉工も立ち上がりは動きが硬かった。
 初回一死一塁から、鞍手竜徳は後藤が送りバント。打球をつかんだ捕手の江口が二塁封殺を狙ったが、送球がワンバウンドとなりオールセーフ(記録はフィルダースチョイス)。続く原のセカンドゴロは4-6-3の併殺かと思われたが、二塁から一塁への送球が乱れて走者を残すと続く大西に直球を右前にはじき返され、無失策ながら見えないミスが重なって先制を許した。鞍手竜徳の先発・原も力のある直球にカーブを絡めて、初回を三者凡退に抑え上々の立ち上がり。2回表も先頭の石橋が橋本のスライダーを左前に運ぶなど、このあたりまでは鞍手竜徳のペースだった。

 分岐点は2回裏。一死二、三塁のピンチを迎えた原だったが、力のある内角直球で橋本を詰まらせて投ゴロに打ち取り二死。ここで切っておけば、まだまだもつれる雰囲気があった。しかし続く8番米谷を1-2と追い込んだあと、際どいところを突きながら四球となったのが痛かった。ここから押し出し四球、宇都宮を詰まらせながらもショートの頭を越される2点タイムリーと続き、流れが一気に小倉工に傾いてしまった。これで硬さの取れた小倉工打線は、原に襲い掛かり7得点。大勢が決してしまった。
 小倉工先発の橋本は球の切れ、制球とも今一つ。甘く入った直球、スライダーを捕らえられ5回までに毎回の6安打を浴びた。もともと走者を背負っても粘り強く投げるのが持ち味で、失点は初回の1点だけであったことを考えると、普段の力を発揮できたとも言える。ただ、昨秋準決勝で東海大福岡の安田と息詰まる投手戦を演じているだけに、物足りなさが残る内容であった。