来年、期待の選手たち②(投手編~左投手)




 続いて左投手ですが、右投手に比べると目に留まる投手は少なめでした。観戦できていないチームにまだまだ多くの素晴らしいサウスポーがいると思いますが、今年は全体的に左投手が少ないようにも感じます。

 ※A~Cのランクはあくまで個人的な見解です。球速の場合「A=最速140キロ~」「B’=同135~139キロ」「B=同130~134キロ」「C’=同125~129キロ」「C=同124キロ未満」、制球力の場合「A=一試合あたりの四死球0~2個」「B=同3~4個」「C=制球にやや難あり」、変化球の場合「A=切れ味抜群・三振も取れるウイニングショット」「B=ストライクがとれ目先を変える効果あり」「C=コースに決まれば効果あり」を目安にしています。

◆森田勇翔(九州国際大付・2年)球速B/制球力A/変化球B%e4%b9%9d%e5%9b%bd%e3%83%bb%e6%a3%ae%e7%94%b0
 秋季大会は背番号12で登板。北部パート決勝の自由ケ丘戦では7回まで4安打無失点の好投を見せました。直球に力があり、フライアウトや高めの球の空振りが目立ちました。この直球に加えて、ブレーキの利いたスライダーを低めに集めて好投しました。無理のない投球フォームで制球力もあり7回まで無四球。8回に連打を浴びて降板しましたが、来年夏の大会4連覇を狙う九州国際大付のエース候補といえそうです。

%e7%ad%91%e9%99%bd%e3%83%bb%e7%b1%b3%e4%ba%952◆米井武瑠(筑陽学園・1年)球速C’/制球力B/変化球B
 1年生ながら筑陽学園の今秋ベスト4入りの原動力となりました。スリークォーターからの直球は130キロに届くかどうかというところですが制球力があり、直球とスライダーを内外角に巧みに投げ分けてきます。スピードがさほどない分、攻めが単調になると準決勝の福岡大大濠戦のように痛打を浴びることになるため、藤原捕手のリードもカギを握ってきそうです。同じ左腕の大畑投手とのコンビで、来年の躍進が期待されます。

◆麻生真司(自由ケ丘・1年)球速B’/制球力B/変化球B%e8%87%aa%e7%94%b1%e3%82%b1%e4%b8%98%e3%83%bb%e9%ba%bb%e7%94%9f
 右投手が豊富な自由ケ丘にあって、貴重な左腕です。秋季大会北部パート決勝の九州国際大付戦では2番手として登板、3~7回の5イニングスを3安打に抑えて追加点を許さず、逆転勝ちに貢献しました。直球はややばらつきがありますが球威があり、球速を殺したカーブとのコンビネーションが冴えました。リリースの時にもう少し体重が乗ってくると、まだまだスピードが出そうです。

%e6%84%9b%e7%9c%9f%e3%83%bb%e5%b0%8f%e9%87%8e◆小野剛弥(折尾愛真・1年)球速C’/制球力C/変化球B
 1年生ということでまだ線の細さが目につきます。直球のスピードはそれほど感じませんが、スライダーやチェンジアップを交えながら右打者の内角低め、左打者の外角低めを突いてきます。秋季大会4回戦の東海大福岡戦では9回を投げて与四死球10と制球力に課題を残しましたが、左打者には外へ逃げていくスライダーが有効でした。制球力がついてくれば、変化球の効果がさらに高まりそうです。

 




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