第４７回明治神宮野球大会が１１日、開幕しました。初日、高校の部は２試合が行われ、明徳義塾（高知・四国地区代表）が７－２で作新学院（栃木・関東地区代表）を、履正社（大阪・関西地区代表）が５－１で仙台育英（宮城・東北地区代表）を破ってそれぞれ２回戦へ進出しました。この結果、福岡大大濠の対戦相手は明徳義塾に決まりました。
明徳義塾は今夏の選手権大会にも出場し、ベスト４に進出しています。この時、レギュラーとして活躍した西浦、今井らを中心とする強打が売りのチームです。秋季四国大会では４試合のうち３試合で２桁得点をあげるなど圧倒的な勢いで優勝。昨日の作新学院戦でも３番今井に本塁打が出るなど、この５試合のチーム打率は３割６分６厘。主力のうち６人が打率４割を超えるなど上位から下位
まで、隙のない打線となっています。
投手陣の柱は左腕の北本投手。直球にカーブ、スライダーを駆使した投球で、四国大会４試合で失点は２点のみ。昨日も作新学院に１０安打を許しましたが要所を締め、２点に抑えています。四国大会から３９イニングスを投げて失点４と安定していますが、四死球が２５個（９イニングス換算で５．７６）とやや多いのが目につきます。失策も５試合で６個。福岡大大濠に付け入る隙があるとすれば、このあたりでしょうか。
一方、福岡大大濠の三浦投手は、九州大会４試合で失点は決勝の３点のみ。鹿児島実、秀岳館などを含めて３試合連続完封しており、安定感があります。３６イニングスで四死球は９個（９イニング換算で２．２５）と制球力が高く、１４０キロ前後の直球やスライダーを武器に奪三振も３５個（同８．７４）。数字上では大きく北本投手を上回ります。
打線は九州大会４試合で打率２割６分２厘。中軸にやや元気がありませんでしたが、少ないチャンスを確実にモノにする勝負強さが光りました。１番久保田、２番平野、７番斎藤などが好調で、小柄ながらセンターから右に鋭い当たりを放ちます。三浦投手が明徳打線を１、２点に抑え、ロースコアの競り合いにもちこめれば、この勝負強さが生きてきそうです。全国区の強豪ですが、普段の力が出せれば十分勝負になると思います。
管理人様
こんにちは。
平成3年第63回選抜最後の甲子園から遠ざかること25年、聖地甲子園よりも一足先に全国の舞台へあのユニフォームが帰って来ますね。あれ以来幾度かユニフォームが変更になりましたが個人的には強かった頃の現在のユニフォームが福大大濠には似合います。
明徳義塾と言えば第56回選抜大会の初戦で対戦していますね。当時の明徳義塾高校は校名変更直前で明徳高校でした。大濠は八野選手、明徳は山本賢選手との投手戦が思い出されます。互いに幾度となくチャンスを作りながらあと１本が出ず9回終わって0ー0。10回表１死から明徳の切り込み隊長横田選手にバックスクリーンへのホームランを打たれ勝敗(0ー1)が決したことを思い出します。ちなみに明徳の監督は故松田監督からあとを受け継いだ竹内氏、部長は現明徳義塾校長の吉田氏でした。
話がそれましたが明徳義塾は甲子園を経験したメンバーが残っていますし、監督はあの馬淵さん、福岡大大濠は監督も含め初の全国の舞台、緊張するなと言われても緊張するでしょうが九州のチャンピオン。攻撃陣もそうですが三浦投手にとっては四国大会を圧倒的な力でねじ伏せたチームですが選抜に向けまたとないチャンスです。
当落線上のチームはやきもきしてることでしょうが福岡大大濠は日頃の成果を発揮して思う存分暴れて欲しいです。
明太子ぼうや 様
いつもコメント、ありがとうございます。
確かに、明徳高校として最後の相手が、福岡大大濠でしたね。
あの年の明徳は３年連続のセンバツ出場、しかも前の年はベスト４ということで、
まさに強豪校として名乗りを上げようとしていた時期だったと記憶しています。
その明徳に対して押し気味に試合を進めたのが、大濠だったと思いますが、
山本投手から１点が遠かったですね。
過去に甲子園に出場した福岡大大濠は、
投手を中心とした守りのチームというイメージが強いのですが、
今年も三浦投手という好投手を擁して全国の舞台に挑もうとしています。
ただ、ここ数年の福岡代表は概して打力がやや弱い印象ですので、
県内では屈指といえる福岡大大濠の打線が全国でどこまで通用するか、
注目しています。