【観戦記】東海大福岡1-1小倉工(秋季大会準決勝)




 雨が降る中で東海大福岡・安田、小倉工・橋本両エースの投げ合いとなったが、同点で迎えた9回裏途中で雨が激しくなり降雨コールドゲームとな%e6%9d%b1%e6%b5%b7%e5%a4%a7%e7%a6%8f%e5%b2%a11-1%e5%b0%8f%e5%80%89%e5%b7%a5った。
 押し気味に試合を進めたのは東海大福岡。1回有安の二ゴロ失、清水四球のあと、北川が送り一死二、三塁と先制機を作ったが、続く遠藤の二ゴロで本塁を狙った有安がタッチアウト。星野四球で二死満塁としたが、橋本が三振に倒れた
。2回にも一死から安田が中前打で出ると盗塁を決め(打者三振)、続く有安の時に暴投で二死三塁としたが、有安が遊ゴロ。3回にも二死から遠藤が左越え二塁打を放ち、星野四球で一、二塁としたが、橋本が遊ゴロで得点できなかった。4回も二死二塁、5回には無死二塁と得点圏に走者を送ったが、いずれも後続が打ち取られた。
 ようやく7回、二死から北川の四球と遠藤のセカンド左への内野安打で一、二塁とし、星野の中%e6%9d%b1%e6%b5%b7%e5%a4%a7%e7%a6%8f%e5%b2%a1%e3%83%bb%e6%98%9f%e9%87%8e%e9%81%a9%e6%99%82%e6%89%93前打で均衡を破った。
 小倉工は4回まで毎回安打を放ちながら後続が続かず、6回も無死から四球の走者を出したが中軸が強攻に出て無得点。しかし1点を先制された直後の8回、一死から宇都宮が右前に落とし、丸本の犠打で二死二塁とすると、武田がライトフェンスを直撃する二塁打を放って同点に追いついた。さらに二死二塁で4番・江口を迎えたが三振に終わり、勝ち越せなかった。

————————————————–

 1回裏の時点で降りだした雨が3回あたりに一度やみ、6回表から再び降りだして、その後も、降っては止むという天候。ただ、グラウンドに水が浮いたり、ぬかるんだりするまではいかず、試合が続行された。
%e6%9d%b1%e6%b5%b7%e5%a4%a7%e7%a6%8f%e5%b2%a1%e3%83%bb%e5%ae%89%e7%94%b02
 東海大福岡・安田は、この日も制球が安定していた。直球の球速は120キロを少し超える程度だったが、球速表示以上の球威を感じる。この直球とスライダーを外角に集め、27のアウトのうち16個をフライで打ち取った。打たれた6安打のうち5本までが%e5%b0%8f%e5%80%89%e5%b7%a5%e3%83%bb%e6%ad%a6%e7%94%b0%e9%81%a9%e6%99%82%e6%89%93外野の前に「落ちた」という当たり。四死球もわずか1つと好投した。唯一、捕らえられたのが3番・武田の同点二塁打で、やや高く入ったところを払うようにして叩かれた。
 小倉工は2回と6回に無死から走者を出したが、いずれも強攻に出た。2回は2-0からバスターに出たが二飛、6回は打者武田でヒットエンドランをかけたが右飛。準々決勝の福島戦でも5度あった無死からの走者(二塁も含む)の場面で、4度まで盗塁や強攻に出ており、簡単には送ってこない。

 小倉工の先発・橋本は130キロ超の直球とスライダーを中心とした投球だったが、特にスライ%e5%b0%8f%e5%80%89%e5%b7%a5%e3%83%bb%e6%a9%8b%e6%9c%ac2ダーを多投して再三のピンチを脱した。ただ、四死球は7個とやや多かった。直球は基本低めに集めていたが、きわどく外れる球が目立ち、7回は二死から与えた四球が先制点につながった。福島戦でも5つの四球を与えており、細かな制球力がひとつ課題になりそう。
 東海大福岡打線は5安打に終わったが、北川、遠藤、星野の中軸はアウトになった打席も含めて、鋭い当たりが目立った。また、投手ながら安田は2安打。翌日の決勝でも2安打を放っており、センスある打撃で下位打線の核となっている。東海大福岡としては序盤の再三の得点機に一本がほしかったが、橋本のスライダーを捕らえきれなかった。押していただけに、決着をつけておきたい試合であった。




Pocket
LINEで送る

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*