2016夏の大会を展望する⑩Eパート～大濠に挑む福岡一,東福岡,飯塚

　夏の大会開幕まで、いよいよ１週間となりました。気になるのが開会式当日の天候ですが、１日２２時発表の天気予報を見ると９日は晴後雨、降水確率は８０％となっています。まだあと１週間ありますので、その間に状況はまた変わるでしょうが…良い方向に変わることを祈りたいものです。
　さて、Eパートでは、春の九州大会優勝校・福岡大大濠が、福岡第一、東福岡、飯塚の挑戦を受けます。

　九州大会優勝で一躍、本命視されることになった福岡大大濠ですが、九産大九産、西日本短大付に、九産大九州も含めた「４強」の中ではいちばん厳しいパートに入りました。初戦でいきなり福岡第一の挑戦を受けます。福岡第一には藤本、桃原ら中軸に長打力のある好打者が揃います。福岡大大濠・濱地投手が少なくとも昨秋並みの調子であれば、この中軸といえども打ち崩すのは困難かと思いますが、春先のように制球に甘さが出るようだと、痛打を浴びせる力があります。福岡大大濠は打線が九州大会で爆発したとはいえ、本来守りからリズムを作るチーム。濱地投手の調子がどこまで戻ってきているかが、まず注目されます。
　東福岡は秋は九産大九産・梅野、春は九産大九州・岩田、そして地区大会は筑陽学園・山中に抑えられて、シード権を確保できませんでした。三野原、久我の１・２番の機動力は素晴らしいものがありますが、中軸にやや力強さを欠く印象です。投手陣も左腕・浜名（＝写真）を中心に複数の投手を揃え守備も堅いだけに、打線がどこまで濱地投手に迫れるかが、ポイントになります。
　パート決勝で最後にたちはだかるのは、三潴や八女農あたりでしょうか。それでも福岡第一や東福岡に比べると戦力的には落ちるだけに、どこまで食い下がれるかが見どころとなりそうです。昨秋、今春と部員不足で出場を見送った朝倉光陽は、新入部員を迎えて復活、その戦いぶりにも注目したいところです。

　北部はシードの飯塚で固そうです。今年の飯塚は秋春とも北部大会で敗退、福岡中央地区大会でも準決勝でも東海大福岡に敗れるなど、昨年に比べると戦力はややダウンした印象がありますが、それでも難敵不在のここは負けられないところでしょう。嘉穂東や門司大翔館などが、パート決勝に名乗りをあげそうですが、飯塚有利の構図は変わりなさそうです。福岡大大濠との一戦にあたっては、角崎（＝写真）、大山ら投手陣の踏ん張りが欠かせないところです。

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