九州大会第3日~西短大付、福大大濠ともベスト4へ進出




2016九州大会_春9 第138回九州地区高校野球大会の第3日は、準々決勝4試合が行われ、ベスト4が出揃いました。福岡勢は、西日本短大付(福岡1位)が今春センバツ8強の海星(長崎)に6-3と快勝、福岡大大濠(福岡2位)も大村工(長崎1位)を7-4で振り切り、準決勝に進出しました。昨年春の九州大会(九産大九州、九州国際大付)に続いて今年も福岡勢が2校、ベスト4に勝ち進みました。

 西日本短大付は、この日も谷口投手が海星打線を3点に抑えて完投。打っては福岡大会では当たりが止まっていた4番・橋本が猛打賞の2回戦に続いてこの日も勝ち越しタイムリーを放つ活躍を見せ、1~3番も好調を維持。派手さはないものの、強さを感じさせる勝ち方でした。福岡大会では久留米商、福岡第一、祐誠、自由ヶ丘、九産大九州、福岡大大濠と強豪校にいずれも競り勝ち、九州大会でも樟南、海星という実力校を連破。上位打線を中心にシャープな振りを見せ、打てないと見るや足を絡めて揺さぶり、好投手からも点をもぎとるしぶとさがあります。それを支えるのが谷口投手の安定した投球。大崩れすることがないため、打線も9回までに勝ち越せばよい、という戦い方ができているように思います。2年前の小野投手(現楽天)がいたチームに比べても、総合力は上ではないでしょうか。

 福岡大大濠はエース・濱地が先発を回避、米村が先発し、三浦から濱地へつなぎました。米村、三浦の両投手は福岡大会決勝でも西日本短大付を2点に抑えています。夏の大会では勝ち上がっていくうえで、どうしても複数の投手が必要になってくるため、両投手がある程度計算できるようになってくると、チーム力は大きく向上しそうです。打線も引き続き好調で、濱地投手と中軸だけで勝負してきた昨秋に比べて、チームの幅が出てきたように感じます。

 大会4日目は休養日を挟んで15日に準決勝2試合が行われます。西日本短大付は長崎日大(長崎2位)、福岡大大濠は糸満(沖縄)とそれぞれ対戦します。福岡大会決勝の再現が、長崎の地でも実現する可能性は大いにありそうです。

【第3日】(5月13日)
◇準々決勝(長崎県営野球場)
西短大付 100 050 000=6
海  星 100 010 001=3

◇準々決勝(長崎県営野球場)
大村工  100 003 000=4
福大大濠 310 002 10x=7

◇準々決勝(かきどまり野球場)
佐賀商  010 001 000=2
長崎日大 015 001 00x=7

◇準々決勝(かきどまり野球場)
糸 満  000 100 031 =5
大 分  101 000 100 =3

 

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