春季大会組み合わせ決定、昨秋優勝・九産大九産の初戦は太宰府




 2月19日、第138回九州地区高校野球大会の組み合わせが決まりました。開幕は3月20日(日)。球春の到来まで、いよいよ1ヵ月を切ってきました。各パートの展望は今後、個別に見ていきたいと思いますが、まずは大まかなポイントを押さえておきたいとおもいます。なお、秋季大会優勝の九産大九産の初戦は太宰府、準優勝の小倉は北九州、ベスト4の九産大九州は福岡常葉、福岡大大濠は南筑と対戦。順当に勝ち進めば、準決勝で九産大九産と福岡大大濠が激突、九産大九州は準々決勝で小倉と秋の再戦が実現しそうです。

【夏との関連性】最大の目標である夏の甲子園大会と、この春季大会の関連性をまず確認しておきたいと思います。過去7年間、夏の優勝校の春季大会成績は下記の通りです。近年の傾向として、 夏の優勝校は春の段階でもそれなりの成績を残しているようです。ベスト8というのが、夏の栄冠に向けての一つの基準となってきそうです。

2015年 九国大付・・ベスト4
2014年 九国大付・・3回戦敗退
2013年 自由ヶ丘・・ベスト8
2012年 飯塚・・・・北部ベスト4
2011年 九国大付・・(センバツ出場のため不参加)
2010年 西短大付・・優勝
2009年 九国大付・・優勝

【1年生大会との関連性】新3年生の実力を測るうえでの参考資料として、2014年秋の1年生大会の結果を振り返っておくと、北九州地区(優勝:星琳、準優勝:八幡)、福岡中央地区(優勝:飯塚、準優勝:育徳館)、福岡地区(優勝:福岡第一、準優勝:福岡大大濠)、筑後地区(優勝:大牟田、準優勝:久留米高専)となります。このうち八幡は、秋にパート決勝まで進出。飯塚は昨夏の新人地区大会優勝。育徳館は秋の大会準優勝の小倉と延長戦にもつれる好勝負を演じています。福岡大大濠は秋ベスト4。福岡第一、大牟田、久留米高専は秋の大会では優勝候補・九産大九州にそれぞれ2-4、1-5、2-6で惜敗。各校ともやはり力はあるようで、春季大会も有力校として注目されます。

【夏のシード権争い】秋の九州大会に出場した九産大九産と小倉は夏のシードが内定。ベスト4の九産大九州と福岡大大濠も、ほぼ固いでしょう。秋・春の大会で上位進出がなければ、シード獲得のためには4月からの各地区大会での優勝が必要になってきますが、九産大九産、九産大九州、福岡大大濠の所属する福岡地区での優勝はかなり厳しい状況です。そのため、特に福岡地区に所属するチームは、この大会で少なくともベスト8以上の成績を残さなければ、夏のシードは苦しくなりそうです。具体的には東福岡、筑陽学園、福工大城東、福岡第一、沖学園…などの実力校の戦いぶりに注目です。ただ、東福岡は3回戦で九産大九州、福工大城東は4回戦で九産大九産、福岡第一は3回戦で西短大付と久留米商の勝者、沖学園と筑陽学園は4回戦で直接対決…など、いずれも強豪校との対戦が見込まれています。

【因縁の対決】北部の星琳ー真颯館は、昨秋3回戦(真颯館勝利)、昨夏2回戦(星琳勝利)、続き3大会連続の対戦となりました。なお、2014年秋も3回戦で対戦(真颯館勝利)しており、過去5大会で4回対戦するという因縁のカードになりました。南部では筑後地区の両雄・久留米商、西短大付が初戦で激突します。両校も昨年夏、筑後地区新人大会決勝で顔をあわせており(西短大付勝利)、久留米商は雪辱を期しての一戦となります。

 2016春季福岡大会_元2

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