秋季九州大会を展望する④~強打者・綿屋を擁する鹿児島実




2015九州大会_秋2 きょう26日、福岡県代表の九産大九産はベスト4をかけて鹿児島実(鹿児島1位)と対戦します。事実上、来春センバツの甲子園をかけた一戦となります。

 鹿児島実は今夏の甲子園にも出場して1勝。この時から4番に座る綿屋をはじめ、板越、追立の経験者3人が中軸を形成します。特に綿屋は秋の鹿児島大会で3本塁打、昨日の富島戦でも一発を放つなど今大会屈指のスラッガー。板越も一発を秘めた長距離打者、2番の井戸田智も高アベレージを維持するなど要注意の打者が並びます。四球や失策で走者をためて長打で大量得点というパターンが、初戦の富島戦でも見られました。九産大九産・梅野投手としては、四球で走者を溜めることだけは避けなければなりません。

 連投となる梅野投手ですが、福岡大会でも準決勝・決勝と連投し2試合でわずか1安打に抑え込んだように、スタミナは十分ありそうです。ただ初戦の九州学院でも5本の長打を浴びたように、九州大会に出てくるチームの打線はまたひとランク上のレベル。また負けても九州大会に出られた福岡大会の決勝に比べ、今回は負けられない一戦。かかってくる重圧も違います。右打者の多い鹿児島実打線だけに、外へ鋭く落ちるスライダーが生命線となりそう。自慢の直球とうまく組み合わせて的を絞らせずに打ち取りたいところです。

 複数の投手を抱える鹿児島実ですが、中心は鹿児島大会準々決勝以降で登板のある丸山、谷村の2人ということになりそうです。エースナンバーの右腕・丸山は昨日も含めてここまで4試合に先発。9回まで投げたのは鹿児島大会の準決勝と決勝ですが、被安打はそれぞれ14本、7本。九産大九産打線としては少なくとも3~4点は取って梅野投手を援護したいところです。これまで同様4-2、あるいは3-2で守り勝つ野球で大一番をものにしてほしいと思います。
 

鹿児島実(9季ぶり49回目の九州大会出場。今夏も鹿児島大会優勝)
【秋の鹿児島大会成績】※参考サイト=鹿実野球部応援サイト
◆2回戦 蒲生・鹿児島第一14-0(5回コールド)
<投>瀬川
<二>綿屋,西野

◆3回戦 出水商 11-0(5回コールド)
<投>丸山→佐々木
<本>綿屋 <三>綿屋 <二>板越,丸山,追立,枦山,喜岡,井戸田貴
◆4回戦 指宿 10-0
<投>板越
<本>綿屋2<三>中村 
<二>板越,枦山
◆準々決勝 れいめい 3-2
<投>谷村
<本>板越
◆準決勝 樟南 9-5
<投>丸山
<三>追立 <二>井戸田智,綿屋,枦山,丸山
◆決勝 鹿児島城西 3-2
<投>丸山
<二>板越
【秋の九州大会成績】
◆2回戦 富島11-1(5回コールド)
<投>丸山
<本>綿屋 <二>綿屋

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