3日から県大会開幕、上位2校が九州大会へ




 秋季大会は10月3日(土)から、いよいよ県大会が開幕します。2勝して決勝に進出した2校が、今月24日から鹿児島市で開催される第137回九州地区高校野球大会に出場、来春のセンバツを目指します。

九産・梅野3 県大会にコマを進めた8校の顔ぶれを見ると、ほとんどが前チームのマウンドを経験している投手がチームをけん引しています。中でも九産大九産・梅野、福岡大大濠・濱地、九産大九州・岩田が「ビッグスリー」と言えそうです。優勝争いもこの3人を擁するチームが軸になってくると思われます。

 九産大九産は140キロ超の直球をテンポよく投げ込む右腕・梅野が投打の軸。細かな制球力があるわけではありませんが、球の勢いで抑えていき希望が丘・山村2ます。希望が丘打線としては、球の見極めができるかがポイントとなりそう。同校も夏の大会準々決勝で好投を見せた右アンダーハンド・山村投手を中心にまとまっています。山村は右打者の外角低めいっぱいに直球とスライダーを決め、安定感があります。九産大九産打線が振り回すようだと術中にはまりそう。両投手による投手戦は必至で、両校ともや失策などからの失点は防ぎたいところです。

 九産大九産の梅野がスピードで勝負するタイプなら、福岡大大濠の濱地はボールの切れと制球力で勝負するタイプの投手。下半身が安大濠・濱地2定しているためフォームにもぶれがなく、切れのある直球が内外角低めに決まり、夏の大会以降、1試合で4点以上失ったことがありません。打線は東、田中、濱地の中軸が得点源となっており、それぞれ長打力もあります。自由ヶ丘は北部大会4試合のうち3試合で2ケタ得点を挙げていますが、大量点は望めそうもありません。前チームから残る岩田ー天野のバッテリーを中心に失点を防ぎながら、好機を確実に生かしたいところです。

 祐誠ー小倉は夏の大会5回戦の再戦。この試合は、小倉が祐誠の岸川、橋爪の2年生投手から4点を奪って祐誠・岸川5-2で勝利しました。左腕の岸川はカーブを低めに集めて打たせて取る投球が身上。夏は序盤に失点して早々に降板する試合が目立ちましたが秋は一人立ちして、マウンド上でも自信に満ちている印象を受けます。右の橋爪も変化球を低めに決め、直球にも力があります。打線は小倉戦でクリーンアップを組んだ吉岡、松門、菰原が健在。経験値の高いメンバーを揃えます。一方の小倉は8校の中では唯一、今夏のマウンドの経験のない投手陣でのぞみます。夏に本塁打を放っている4番・土田、俊足好打の吉永、守備のよい山崎などで河浦らの投手陣を援護したいところ。

 総合力で九産大九州・岩田2は、今春のセンバツで甲子園を経験したメンバーが多く残る九産大九州が8校の中では頭一つ抜けている感じです。岩田ー中浜のバッテリー、尾崎・浜田の中軸、吉田・神野の二遊間、控えの船越、大津も健在です。夏は福岡大大濠・濱地に3安打完封で敗れ春夏連続出場は断たれましたが、やはり打力がカギとなりそうです。東筑は夏8強の主力は抜けましたが梅田、松本、安部、山下など夏を経験した選手は揃っています。粘り強く競り合いに強い伝統は引き継がれており、北部大会でも九州国際大付に競り勝ちました。終盤まで競り合いに持ちこみ、1点差での逃げ切りを目指したいところです。
2015秋季大会県大会_原本







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