九州国際大付の2回戦は大阪偕星~夏の甲子園




 第97回全国高校野球選手権大会、福岡代表の九州国際大付の2回戦の対戦相手が大阪代表の大阪偕星に決まりました。大会第8日、8月13日(木)の第3試合となります。九国×偕星データ

 大阪偕星は大阪府大会準々決勝で昨夏の全国優勝校・大阪桐蔭を破って、春夏通じて初の甲子園出場。8月8日(土)に行われた大会第3日の第3試合で比叡山(滋賀)と対戦、延長10回7-3で勝利しました。打線は先発全員安打となる14本のヒットを放っています。特に延長10回表は6連打で4点を奪って勝負を決めました。投手陣は左腕の光田投手が14安打を浴びながら完投しています。
 地方大会から甲子園1回戦までのチーム打率は3割7分1厘と打ちまくっています。打率4割以上が実に5人。それでいて犠打も多く、確実に走者を進めてきます。投手陣はほぼ光田投手が投げていますが、外野を守っている姫野がマウンドに上がることもあるようです。

 そしてなんといっても大阪代表。大阪代表と聞いただけで反射的に大阪桐蔭の名前が浮かび、難敵だと感じてしまいますが、大阪桐蔭のここ数年の勝ちっぷりからそれもやむを得ないと思います。昨年夏は優勝、一昨年夏は2勝(3回戦敗退)、3年前の夏は優勝。センバツでも今年は3勝(準決勝敗退)、2年前が1勝(3回戦敗退)そして3年前は優勝…。2012年センバツから今年のセンバツまで6度出場して22勝3敗、3回の優勝です。
 でも九州国際大付が対戦するのは大阪桐蔭ではありません。全国有数の激戦区を勝ち抜いただけに強敵であることは間違いありませんが、大阪偕星は春夏通じて初出場。
大阪代表の初出場校は意外と勝てていないような印象があったので、選手権大会の大阪代表のうち、1980年以降の初出場校の成績を調べてみました。

<大阪代表 初出場校の選手権大会成績>
◆2011年 東大阪大柏原 2回戦敗退
◆2007年 金光大阪   初戦敗退
◆2001年 上宮太子   初戦敗退
◆1998年 関大一    ベスト8   ※同年センバツ 準優勝
◆1997年 履正社    初戦敗退
◆1991年 大阪桐蔭   優勝   ※同年センバツ ベスト8
◆1990年 渋谷     初戦敗退
◆1989年 上宮     ベスト8 ※同年センバツ 準優勝
◆1988年 近大付    初戦敗退
◆1986年 泉州     初戦敗退
◆1982年 春日丘    2回戦敗退

 大阪桐蔭や上宮、関大一は夏の甲子園初出場ながらベスト8以上に進出していますが、いずれのチームもその年のセンバツでもベスト8以上の実績がありました。そうしたチームを除くと8校のうち6校が初戦敗退、初戦と突破した2校も1勝が精いっぱい。
 こじつけと言えなくもありませんし、繰り返しますが大阪代表なので強敵であることは間違いありません。また、初出場校が苦戦しているのは大阪に限った話ではなく他の都道府県でも同様の傾向ではありますが、必要以上に恐れる相手ではないのではないか…という思いを紹介するために、このようなデータを持ち出してみました。

 九州国際大付としては、これまでと同じように富山、野木らの投手陣が相手打線をどこまで抑えることができるかで、勝負の行方が決まってきそうです。強力打線ですから多少の失点は覚悟しなければなりませんが、それでも3点以内に抑えることができれば、勝機はめぐってくると思います

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