第97回全国高校野球選手権大会第2日目、福岡代表の九州国際大付は1回戦に登場し、8-2で鳴門(徳島)を破り2回戦に進出しました。福岡県勢としては2012年の飯塚以来の夏の甲子園の勝利。九州国際大付としては準優勝した2011年センバツ準決勝以来の勝利となりました。

<試合経過>
 九州国際大付が13安打の猛攻で中盤までに7点を奪い快勝した。
 1回一死二塁の先制機を逃した九州国際大付は2回一死後、6番・宇都が右前打で出塁。亀谷は三振に倒れたが、8番・中山が右中間を破る三塁打を放って先制した。3回にもこの回先頭の1番・吉井が中越え三塁打で出ると、続く山口の右犠飛で生還しリードを広げた。
 6回には3番・岩崎が死球のあと、山本がライト右への安打で続き無死一、三塁とすると、脇坂が中前にはじき返してまず1点。宇都が送りバントを決めて一死二、三塁とし、亀谷が前進守備の三遊間を破って2点目を挙げ、なお一死一、三塁。中山の中前打で3点目を挙げたあと、9番・富山も左中間を破る2点二塁打を放ってこの回5点を加え、勝負を決めた。

 九州国際大付の先発・富山は5回まで2安打1四球と安定した投球を見せていたが、鳴門は6回裏に反撃。先頭の1番・堀がショート内野安打で出ると、鎌田の送りバントで一死二塁。3番・矢竹が四球、4番・手束が左前打を放って一死満塁から5番・佐原が押し出し四球を選んで1点を返した。7回にもこの回からマウンドに上がった2番手・野木を攻め、8番・武石が投手足元を抜ける中前打で出ると続く日野も四球で無死一、二塁。堀が犠牲バントで送ると、2番・鎌田が三遊間に流して1点を返しなおも一死一、三塁と詰め寄ったが、矢竹が遊ゴロ併殺打に倒れて反撃もここまで。8、9回は野木に抑えられて涙をのんだ。

▼1回戦(7日・甲子園)
九州国際大付 011 005 001=8
鳴    門 000 001 100=2
【九】富山→野木 【鳴】河野→尾崎→中山

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 九州国際大付にとっては、このうえない理想的な展開となった。先制してリードを広げ、逃げ切るという勝ちパターンを大舞台でも実現させた。九国・富山
 打線では1番・吉井が4安打。県大会の不振を晴らす活躍を見せた。初回いきなりのヒットはチームを乗せるきっかけとなったし、3回の三塁打は貴重な追加点の契機となる一打。5回も一死二塁から安打でつなぎ、得点こそならなかったもののチャンスを広げた。6回には送りバントを挟んだ6連打の猛攻を締めくくる安打を放った。やはりトップバッターの出塁率が上がると当然のことながら得点力が向上する。吉井は守備でも軽快な動きを見せ、伸び伸びとプレーしていた。

 先発はエース・富山。5回まで2安打1四球で、鳴門に得点を許さなかった。打線の爆発もさることながら、九州国際大付が序盤から主導権を握れたのも富山の好投があったからこそ。この試合の最大の功労者といってよいだろう。2番手の野木は全体的に球が高く本調子ではなかったが、それでも何とか踏ん張り1失点で耐えた。
 この試合は、7点をとったことよりも2点に抑えたことが勝因だったように思う。繰り返しになるが、九州国際大付としては2点以内に抑えていれば勝機はある(=打線が3点以上取ってくれる)と信じて戦っていけば、これからの厳しい試合でも十分勝負になる。