【観戦記】東海大五4-3八幡南(選手権大会準決勝)

【試合経過】
 東海大五が終盤の攻防を制し、粘る八幡南に競り勝った。東海大五・奥田適時打

 同点で迎えた8回裏、東海大五は一死後、5番・林がこの日3本目となる安打を左前に運び、続く千々谷の送りバントで二塁へ。ここでこの日スタメン出場の7番・奥田が左越え二塁打を放って決勝点をあげた。

 4回まで毎回安打を放ちながら八幡南の先発・今井から得点できなかった東海大五は5回、この回先頭の8番・田中が中前打で出塁。ここで八幡南は2番手・山川を投入したが、白石が送った後、1番・千登勢もショート右を破る中前打で一死一、三塁とし、吉田の三ゴロで田中が先制のホームを踏んだ。6回にも一死から林が三遊間を破り、千々谷は四球を選んで一死一、二塁。奥田は左飛に倒れたが、田中の右翼線二塁打で2者が生還してリードを広げた。

 6回まで2安打の八幡南は7回に反撃。一死から6番・山本が左前打で出ると、伊藤は中飛に倒れたものの、山川が四球。上野も死球で二死満塁とし、1番・早野が右中間に走者一掃の三塁打を放って同点とした。8回にも先頭の3番・廣澤が四球を選び、原田もショート内野安打で続くと木寺が送って一死二、三塁。山本も四球で満塁としたが、続く伊藤の代打・島が3-6-3の併殺に倒れて勝ち越しのチャンスを逃した。9回も先頭の8番・山川が四球を選び、犠打で一死二塁と粘りを見せたが、後続が抑えられ力尽きた。

▼準々決勝(27日・小郡)
八幡南  000 000 300 =3
東海大五 000 012 01x =4

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 八幡南・今井、山川の投手陣が、東海大五打線をどこまで抑え込めるか。そして田中投手から何点とれるか。試合の行方を占う上でポイントになっ東海大五・田中投手たのは田中投手の出来だったが、この日は飯塚戦ほどの出来はなかった。
 初回、早野に右前に落とされると、送りバントを自ら二塁で刺し、一塁に残った中川も盗塁失敗で無死走者なしとなったが、ここから連続四球。直球の威力はあったが、高めに抜ける球が多かった。さらに暴投で二、三塁とされ、木寺の打球は足元を抜けていったがショート・吉田が落ち着いてさばき無失点で切り抜けた。
 2回以降も直球、変化球とも高めに浮き苦しい投球が続くが、直球が走っていた分だけ高めの球で空振りやフライアウトが取れ、6回までは2安打でしのぐ。3失点の7回は二死一塁からの連続四死球のあと、痛打を浴びた。8回にも先頭打者を歩かせるなど2つの四球で一死満塁と勝ち越しのピンチを背負ったが、辛うじて併殺で切り抜けた。9回も先頭打者にこの日8つ目の四死球を与えて一打同点の場面も作られるが、最後まで直球で押し切った。決勝は長打力のある九州国際大付。この日のように四死球で走者をためると怖い。

八幡南・早野 八幡南の先発・今井は5回途中まで毎回の6安打を浴びながら粘り強く投げていたが、4回くらいからアウトの打球も芯でとらえられ始めており、早めの降板となった。左腕・山川は、球の走りがいつもに比べるとなかったか。生命線である制球力にもやや苦しみ、甘く入ったところを東海大五打線に痛打された。
 打線は田中の直球に押され、詰まる打球や凡飛が多かったが、よく食らいつき、終盤の競り合いに持ち込んだ。0-3となり勝負が見えてきたかと思われたところでの同点劇は見事の一言。同点3塁打を放った早野も前の打席では凡退したものの、フルカウントからファールでよく粘っており、こうした粘りが終盤の追撃につながった。最後は山川が力尽きたが、八幡南らしさは十分に発揮できたのではないか。

 東海大五は3番、9番以外は安打を放って11安打。大柄な選手はいないが、コンパクトなスイングを見せる。守備も堅くこの日も無失策。目を見張るようなプレーはないが堅実だ。飯塚戦、そしてこの日の試合と、競り合いにも耐える力もある。ホームランバッターや剛球投手がいるわけではないが攻守にまとまったチームで、夏の甲子園初出場を目指す。
 







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