選手権大会第17日~東海大五と九国大付で決勝




 1日の休養日を挟んで再開された大会第17日の27日は、台風の影響が心配されましたが、良好なグラウンドコンディションの中で準決勝2試合が行われ、決勝進出の2校が決まりました。

 第1試合は、準々決勝で優勝候補・飯塚を破った東海大五と、創部以来初のベスト4進出を果たした八幡南が対戦しました。序盤はお互い走者を出東海大五・田中適時打しながらも得点が入りませんでしたが、5回に東海大五は内野ゴロの間に1点を先制。6回にも投手・田中のタイムリー二塁打(=写真右)で3-0とリードを広げました。八幡南は7回に2つの四死球などで満塁とすると、1番・早野が走者一掃の三塁打を放って一挙に同点に。さらに8回には一死満塁と勝ち越しのチャンスを作ります。しかし東海大五はここを併殺で切り抜けると、その裏に奥田が決勝点となるタイムリー二塁打を左越えに放って熱戦にケリをつけました。

小倉応援スタンド 第2試合は、準々決勝で9回0-3から奇跡的に勝利をつかんだ九州国際大付と、東筑とのライバル校対決を制した古豪・小倉の一戦。県大会に入ってから7安打、5安打と打線に精彩を欠いていた九州国際大付が初回、四球を挟んで3連打と犠牲フライで3点を先制、鮮やかな先制攻撃を見せました。3回にも犠牲フライで追加点を挙げ、このまま一方的な試合になるかと思われましたが、4回以降、小倉・岡野投手が安打を許しながら粘りの投球で追加点を与えません。すると、4回まで内野安打1本と九州国際大付の先発・野木に抑えられてきた小倉は5回一死二、三塁の好機を作ると、8番・水野がレフトオーバーの二塁打で2点を返し、反撃に転じます。7回にも一死一、二塁と同点の走者を出しましたが後続が倒れ、8回以降は九州国際大付のエース・富山に追撃を断たれました。
 この試合の両校スタンンドには大応援団が詰めかけ、迫力ある応援を繰り広げました。

 決勝は東海大五ー九州国際大付のカードとなりました。東海大五は初めての、九州国際大付は2年連続6回目の夏の甲子園を目指す戦いは、28日13時、小郡市野球場でプレイボールです。

2015夏県大会_27

<27日の試合結果>(小郡市野球場)
▼準決勝 123 456 789 R
八幡南  000 000 300=3 【八】今井→山川
東海大五 000 012 01x=4 【東】田中

▼準決勝 123 456 789   R
九国大付 301 000 000=4 【九】野木→中村→山本→富山
小  倉 000 020 000=2 【小】岡野

 

<28日の試合予定>九国大付成績4 東海大五成績4
▼決勝/小郡市野球場
東海大五ー九州国際大付
 ともに3割を超えるチーム打率を誇る強打の両校だが、準々決勝、準決勝と競り合いを制してきた。福岡県の頂点を決める試合も、投手陣を軸としたしのぎ合いが予想される。
 九州国際大付はエースの富山、左腕・中村、右本格派の野木と3人の好投手を揃える。いずれも制球が安定しており、好調を維持している。決勝も継投が予想されるが、準々決勝、準決勝は富山が抑えに回った。エースである富山が後ろに控えることで、精神的な安心感を与える効果がありそう。となると、決勝も野木の先発か。
 東海大五は右腕・田中に命運を託す。準決勝はやや制球に苦しんだが、四球などで走者を貯めると長打力のある九州国際大付打線、大量失点の危険性もある。準々決勝の飯塚戦のように、キレのある直球とスライダーをコーナーに決めることができるか。
 両校の打線は準決勝でいずれも2桁安打を放っている。九州国際大付は打率5割の山本を中心にクリーンアップが好調。やや当たりの止まっている1、2番の出塁がカギを握りそう。東海大五も打率5割超の5番・林を筆頭に3割打者がずらりと揃う。どこからでも得点でき、スキがない。
 ここまで1失策の東海大五は派手なプレーはないが守りは堅実。九州国際大付は7失策、県大会に入って守備の乱れが出ており、懸念があるとすればこの点か。1点を巡る攻防が予想されるだけに、攻守のミスは試合の流れを左右することにもなりそうだ。







Pocket
LINEで送る

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*