大会14日目の21日も朝から曇り空が広がった小郡市野球場。時折、細い雨が降りしきる中で5回戦の残り2試合が行われ小倉と東筑が勝ち、ベスト8が出そろいました。
第1試合は筑陽学園、三瀦という強豪を強打で破ってきた祐誠と、こちらも打線好調の小倉が対戦しました。小倉は2回に藤森の2点タイムリーで先制すると、6回にも藤森が2点タイムリーを放ってリードを広げました。序盤から再三チャンスを掴みながら得点がなかった祐誠もようやく6回、パスボールと4番・松門のタイムリーで2点を返しましたが反撃もここまで。小倉の左腕・岡野を最後まで攻略できず、守備の乱れもあって、昨年に引き続き5回戦で涙をのみました。
第2試合は東筑ー柳川という伝統校同士の一戦となりました。この試合も序盤から柳川が塁上を賑わし、東筑が何度もピンチをしのぐという展開。4回に初ヒットで出た東筑・八巻が送りバントと内野ゴロで三塁に進むと、バッテリーの一瞬の隙をついて本塁にスチールを敢行。これが見事に成功して1点をもぎとりました。6回と9回以外はすべて走者を背負う投球となった東筑・藤井投手が最後まで決定打を許さず、1点を死守した東筑がベスト8最後のイスを勝ち取りました。
これで南部と北部が対戦した5回戦8試合が終わりました。準々決勝に進出した8校のうち北部勢が7校で、公立校が4校(八幡南、朝倉、小倉、東筑)を占めています。東福岡は敗れたものの飯塚、九州国際大付の優勝候補はいずれも勝ち進み、小倉、東筑といった伝統校も勝ち残っています。22日と23日は準々決勝が行われ、ベスト4が出揃います。
<21日の試合結果>(小郡市野球場)
▼5回戦 123 456 789 R
小 倉 020 002 010=5 【小】岡野
祐 誠 000 002 000=2 【朝】岸川→橋爪→中村▼5回戦 123 456 789 R
東 筑 000 100 000=1 【東】藤井
柳 川 000 000 000=0 【柳】松永
<22日の試合予定>
▼準々決勝/小郡市野球場
◇第1試合
飯塚ー東海大五
チーム打率.373と活発な東海大五打線が、飯塚投手陣に挑む。飯塚は渡辺健史、健太の両軸を中心に安定しているが、ある程度の失点は覚悟が必要だろう。福岡大大濠の好投手・濱地を攻略した飯塚打線は代打陣も含めて層が厚い。田中を中心とする東海大五の投手陣がどこまで踏ん張れるか。投手力で飯塚がやや優勢か。◇第2試合
希望が丘ー八幡南
東福岡を継投で1点に抑え込んだ希望が丘の内堀、山村の投手陣に対し、八幡南も昨年秋の九州大会を経験するなど経験豊富な山川、今井の2枚看板を擁する。打線は両校ともセンターを中心としたコンパクトな打撃を見せる。ともに競り合いにも強く、1点をめぐる攻防が展開されそう。八幡南は当たりがやや止まっている中軸の活躍に期待したい。
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