選手権大会第９日～南部の県大会出場校決まる、シード校は東福岡以外全滅 |

　大会第９日の１２日は、台風の影響により時折強い風が吹く中、北部で前日降雨ノーゲームとなった３回戦２試合と４回戦６試合、南部で４回戦の残り５試合が行われ、新たに北部で６校、南部で５校の県大会出場校が決まりました。

　南部の小郡市野球場では、筑後地区の４校が登場しました。シード・大牟田と朝倉の対戦となった第１試合は投手戦となりましたが、朝倉が森田・重松の継投で大牟田打線を完封、４年ぶりの県大会進出を決めました。第２試合は筑陽学園を破った祐誠と、シード・春日を破って勢いに乗る南筑をコールドで下した三瀦が対戦。初回に４点を取って優位に試合を進めた祐誠が、岸川投手の好投もあって快勝、３年連続の県大会となりました。
　久留米市野球場では第１試合で八女工ー福翔のノーシードの公立校による争いとなりましたが、４回に挙げた１点を守り切った福翔に軍配があがっています。柳川・西日本短大付という名門校同士の対戦となった第２試合は序盤で大きくリードを奪った柳川が、中盤以降の西日本短大付の激しい追撃をしのいで勝利、ノーシードから２年連続県大会出場を決めました。第３試合は前日降雨ノーゲームとなった筑前ー福岡の一戦。前日に引き続きこの日も接戦となりましたが、同点で迎えた８回に決勝点を挙げた福岡が嬉しい県大会切符を手にしました。
　これで南部地区の県大会出場校がすべて決まり、Ａパートから順に福岡大大濠、久留米商、東福岡、福岡、朝倉、福翔、祐誠、柳川という顔ぶれになりました。シード校８校のうち今春センバツ出場校・九産大九州、春季大会優勝校・福工大城東という優勝候補のほか、西日本短大付、大牟田、沖学園、春日、八女の７校が敗退。県大会にコマを進めたのは東福岡のみ、という波乱の結果となりました。

　北部大会では、前日に降雨ノーゲームとなった３回戦２試合が、光陵グリーンスタジアムと筑豊緑地野球場の第１試合に組まれました。東筑ー直方の一戦は、中盤に直方を突き放した東筑が８回コールド勝ち。八幡工ー慶成の試合は延長戦にもつれこむ競り合いとなりましたが、延長１１回に慶成がサヨナラ勝ちを納めました。両校は１３日、県大会をかけて４回戦を戦います。北九州市民球場では４回戦２試合が行われ、シード・飯塚が若松に８回コールド勝ちで北部の県大会一番乗りを果たしました。続く第２試合では、シード・自由ヶ丘を破った星琳が、門司学園に逆転勝ち。昨年に続いて県大会行きを決めました。
　第２試合から４回戦に入った光陵グリーンスタジアムでは東海大五が小倉南を５回コールドで圧倒。南部時代も含めると４年連続の県大会出場となります。続く第３試合では優勝候補の一角・九州国際大付が継投で小倉工打線を完封、危なげなく県大会出場を決めました。
　筑豊緑地野球場では、希望が丘が古賀竟成館を８回コールドで下す快勝。こちらは６年ぶりの県大会となります。第３試合では古豪・小倉が同じく公立校の宗像と対戦。序盤から終始優位に立ち続けた小倉が勝ち、４年ぶりに県大会に乗り込みます。

　１３日は北部の４回戦残り２試合が行われ、北部でも県大会出場の８校が決まります。

＜12日の試合結果＞
【北部】
▼3回戦（光陵ＧＳ）
東　　　筑２００００４０１　=７
直　　　方００００００００　=０（８回コールド）
▼3回戦（筑豊緑地）
八　幡　工００００００１００００=１
慶　　　成００００１０００００１=２（延長11回）
▼4回戦（北九州市民）
若　　　松０００００１００　=１
飯　　　塚００３３０１０１　=８（８回コールド）
▼4回戦（北九州市民）
星　　琳　０００２２２０００=６
門司学園　３０００００２００=５
▼4回戦（光陵ＧＳ）
小　倉　南０００００　　　　=　０
東海大五　４１６０ｘ　　　　 =１１（５回コールド）
▼4回戦（光陵ＧＳ）
小　倉　工０００００００００=０
九国　大付０２０００１３０ｘ=６
▼4回戦（筑豊緑地）
古賀竟成館０２００００１０ =　３
希望が丘　２０１３０００４　=１０（８回コールド）
▼4回戦（筑豊緑地）
小　　　倉０４００３０００１=８
宗　　　像０００２０００００=２
【南部】
▼4回戦（小郡）
朝　　　倉０００１００００２=３
大　牟　田０００００００００=０
▼4回戦（小郡）
三　　　瀦００００００００１=１
祐　　　誠４１０００１００ｘ=６
▼4回戦（久留米）
八　女　工０００００００００=０
福　　　翔０００１００００ｘ=１
▼4回戦（久留米）
柳　　川　０５２００１０００=８
西短大付　０２０２１０００１=６
▼4回戦（久留米）
筑　　　前０１１００１０００=３
福　　　岡１１１００００２ｘ=５