【観戦記】折尾愛真2-1英明(招待野球)


【試合経過】
 2回に2点を先制した折尾愛真が新井投手の力投で英明打線を1点に抑え、逃げ切った。武吉スクイズ
 折尾愛真は2回、先頭の石田が投前へのセーフティバントを決め出塁すると、続く磯部がバントの構えから強攻し、送りバントに備えて前進してきたサードの右を破る左前打で無死一、二塁。新井が送りバントを決めて一死二、三塁から武吉がスクイズを試みるが外角高め、ややウエイト気味の球に空振り、三塁走者が三本間に挟まれたが、挟殺プレーで悪送球が出て三塁走者が生還して先制した。さらに武吉はスリーバントスクイズを決めて2点目を挙げ、これが決勝点となった。
 5回まで新井の前に1安打に抑えられていた英明は6回二死から橋本が四球で出ると、続く森山のセンター右への安打で一気に三塁を陥れ二死一、三塁。英明ー愛真上原も中前にはじき返して1点を返した。続く7回も中野の右翼線二塁打で無死二塁の好機を作ったが富田の投前送りバントを捕手・奥田がダイビングキャッチ、二塁走者戻れず併殺を喫して逸機。9回も一死一塁から図子が右前へのライナー性の当たりを放ったが右翼・小松に好捕されるなど折尾愛真の好守にも阻まれ、あと1点が遠かった。

【所感】————————————————————-
 この試合の試合時間もわずか1時間25分。折尾愛真・新井、英明・中西の両左腕の投げ合いでテンポよく試合が進んだ。

 この日の折尾愛真・新井は135キロ前後、最速137キロの直球を軸に、スライダー、カーブともよく低めに決まり、リズムよく投げていた。5回まで許した走者は中前打の山上と、内野の2失策で出した3人だけ。1試合目・飯塚戦と投手以外は同じオーダーを揃え、ベストメンバーで臨んできた英明打線を相手に、二塁を踏ませないほぼ完ぺきな投球を見せた。6回にこの試合唯一の連打を浴びて1点を失ったが、7回無死二塁、9回一死一塁では味方の好守にも助けられ、8回1/3(8回一死から2/3回はマウンドを山内に譲った)を4安打1四球に抑えた。愛真・新井2
 攻撃では2回一死二、三塁、打者・武吉の場面が一つのポイントだった。初球、武吉はスクイズを試みるもファール。さらにスクイズを敢行するが、中西のとっさの判断か、外角高めにウエスト気味となった投球に空振り。これが相手の挟殺プレーミスで助けられると、三たびスクイズに。外角低めの難しい球だったがこれを見事に決めて貴重な2点目を挙げた。こうしたしぶとい攻撃が折尾愛真の持ち味だろう。ただ一方で2度の無死一塁では強攻の結果、併殺。9安打を放っただけにもう1点は欲しいところ。

 英明の先発・中西は小柄な左腕。よく腕が振れていた。1戦目に投げた田中投手と対照的にコンパクトな投球フォーム。直球は130キロ前後だがスライダーがよく低めに決まっていた。制球力もすぐれ四死球はゼロ。9安打を許したが2つの併殺に牽制でも一つアウトを取るなど、粘り強く投げた。英明・中西
 一方で、1番から8番まで1戦目と同じメンバーで挑んだ打線は元気がなかった。低めを突く新井の投球の前にわずか4安打。1戦目で見せた鋭い当たりも鳴りをひそめた。昼食を挟んでの2連戦、相手は福岡を代表する投手たち。最後まで集中力を持って戦うことの難しさもあったのだろう。
 それでも2試合目は控え選手を出して経験を積ませることの多い招待試合にあって、最後までベストメンバーで戦い勝利を目指した戦いぶりは印象に残った。昨年の招待試合で来福した日本文理は夏の甲子園でベスト4に進出している。四国王者として愛媛大会、そして夏の甲子園にのぞむ英明の今後の戦いぶりも注目したい。

 

 

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