第136回春季高校野球福岡大会 南部2回戦 (2015年3月23日・月/久留米市野球場)

TEAM   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11   R H E
久 商          
    
福岡一              
<久>渡辺(5_1/3)→田中(2_2/3)(二)中島、渡辺
<福
>下川(9)  (二)川越、宮本、桃原

【久留米商】打安点 【福岡第一】打安点
④ 北 島 310 ⑨  周  310
⑤ 山 岡 310 ④ 宮 本 220
⑨ 槇 山 300 ⑥ 藤 本 300
③ 中 島 311 ⑧ 福 田 100
①7渡 辺 210 8 井 上 000
⑦  角  200 ③  東  311
6 松 本 100 ⑦ 川 越 312
⑧ 吉 武 310 ⑤ 桃 原 212
⑥1田 中 100 ② 上 原 211
H 古 川 110 ① 下 川 410
② 加 納 300
             ※3回表以降の成績             

 【試合経過】
 序盤は投手戦となったが、6回に3本のヒットに犠打を絡めて逆転した福岡第一が下川投手の力投でシード校・久留米商に快勝した。

 1点を先制された福岡第一は6回裏、この回先頭の宮本のショートへの強い当たりが内野安打となって出塁。藤本は大きな当たりの中飛に倒れたが、続く井上が四球を選んで一死一、二塁としたあと5番・東の左前打でまず同点。ここで久留米商は先発・渡辺に代わり田中がマウンドに上がったが、続く川越も右中間を破るタイムリー二塁打久商中島適時打を放って2者が生還し逆転、桃原の右犠飛でさらにもう1点を追加した。
 8回には四球で出た井上が二盗に成功。東は三振に倒れたが、川越の遊ゴロで走者を三塁に進め、桃原の右中間二塁打で1点を追加、上原も右翼線へ落とすタイムリーを放って試合を決めた。

 5回までの膠着状態を打破し、先制したのは久留米商。6回表久留米商は一死後、山岡が中前打で出ると槇山の一ゴロで二進。ここで4番・中島が左中間を破る大きなタイムリー二塁打を放って均衡を破った。しかし逆転された後の7、8回は無安打に抑えられ、9回に渡辺の中越え二塁打と代打・古川の左前打で二死二、三塁と食い下がるのが精一杯。緩急をつける福岡第一・下川を最後まで攻略できなかった。

福岡一宮本生還

【観戦記】————————————
この試合は福岡第一の先発・下川投手の好投に尽きる。スリークォーター気味の柔らかな投球フォームから130キロ台半ばの直球を外角低めに集め、100キロ台前半のカーブを使って緩急をつける投球で久留米商打線に的を絞らせなかった。制球を乱す場面もほとんどなく、久留米商の各打者はカーブにタイミングが合わず内外野にフライを打ち上げるシーンが目立った。7安打を浴びたが無駄な走者を出さず、最少失点で抑えた。

福岡一下川

 久留米商の先発・渡辺投手も130キロ台の直球とスライダーを軸に、右打者のインコースにシュート気味に食い込む球や、やや落ちながら変化する球などを駆使し、5回までは福岡第一打線を3安打に抑えた。6回は一死一塁から送りバントの構えを見せていた井上に四球を与えたことが結果的には痛かった。東に左前適時打を浴び同点となったところでマウンドを田中に譲ったが、打ち込まれた感じではなかっただけに、少し意外な投手交代だった。

 久留米商の2番手・田中投手は右のアンダーハンド。昨年秋も割と重要な場面でリリーフに立っている。直球は110キロ出るかどうかだが90キロ台の変化球を交えながら、コーナーへ丁寧に球を集めるのが身上。アンダースローということで相手打者の目先を変える効果はありそう。ただ球速がない分、少しでも甘く入ると痛打を浴びる。

久商田中投手

 打撃陣では久留米商の中島、渡辺の4・5番は長打力を秘める。この二人の前に走者を溜めることが久留米商の得点力を左右しそう。昨秋は4番に座っていた古川選手はこの日は代打での登場だったが、この3人による中軸は力がありそう。福岡第一は5番以降で全打点を挙げるなど、下位打線に勝負強さが見られた。ただ下川、渡辺両先発投手の好投もあり、両校の打線はやや迫力に欠けた印象は否めない。