福岡県勢の対戦相手の横顔を簡単に見てきましたが、今回は別の角度から九州大会出場校を見ていきたいと思います。個別のチームの戦力とは別に気になるのが各県のレベル。ある県の大会をぶっちぎって優勝したチームが、ある県の3位以下のチームにも完敗することがあるのが九州大会。もちろんその年によってレベルが変わることはあるのでしょうが、大きな流れを確認しておきたいと思います。
以下は過去5年間の秋の九州大会出場校で、優勝校を赤文字、準優勝を青文字、ベスト4を緑文字に色分けしています。
2013年秋 | 2012年秋 | 2011年秋 | 2010年秋 | 2009年秋 | |
福岡 (3) |
九国大付 西短大付 |
久留米商 門司学園 |
自由ヶ丘 福工大城東 大牟田 |
九国大付 久留米商 筑陽学園 |
自由ヶ丘 東海大五 福工大城東 |
沖縄 (12) |
美里工 沖縄尚学 八重山商工 宜野座 |
宜野座 沖縄尚学 |
糸満 知念 |
興南 沖縄尚学 |
興南 嘉手納 |
鹿児島 (8) |
神村学園 指宿商 |
鹿児島情報 尚志館 |
神村学園 鹿児島城西 |
鹿児島実 鹿児島商 |
鹿児島実 鹿児島城西 |
宮崎 (2) |
日南学園 日章学園 |
日章学園 宮崎日大 |
都城商 宮崎西 |
延岡学園 西都商 |
日南学園 宮崎工 宮崎商 宮崎日大 |
熊本 (6) |
多良木 鎮西 |
熊本工 済々黌 |
九州学院 ルーテル学院 |
秀岳館 九州学院 熊本国府 専大玉名 |
九州学院 城北 |
大分 (1) |
杵築 大分商 |
楊志館 明豊 |
情報科学 大分 別府青山 藤蔭 |
藤蔭 大分 |
明豊 大分 |
長崎 (3) |
創成館 波佐見 |
長崎日大 諫早 創成館 佐世保実 |
創成館 長崎日大 |
波佐見 創成館 |
長崎商 佐世保実 |
佐賀 (0) |
早稲田佐賀 鹿島 |
佐賀北 神埼清明 |
鳥栖 龍谷 |
唐津商 龍谷 |
佐賀商 伊万里商 |
3度の優勝と一度の準優勝がある沖縄勢、優勝・ベスト4を二度ずつ出している鹿児島勢の活躍が目立ちます。分かりやすいように優勝校を3ポイント、準優勝校を2ポイント、ベスト4を1ポイントとして計算すると、表の県名表記下に記した数値になります。沖縄が12、鹿児島が8、これに続くのは熊本の6。福岡は2009年から2011年までは3校が出場できていたにも関わらず、長崎と並んで3ポイントということで、ここ5年間の秋季大会では成績を残せていません。さらに過去3年間に絞ると宮崎、佐賀とともにベスト4にすら進出できていません。福岡県勢の低迷はかなり深刻です。
そういう観点から改めて組み合わせを見てみると、まず九産大九州は初戦で佐賀(鳥栖工)、2回戦では宮崎(延岡学園)と大分(柳ケ浦)の勝者。ポイントでいえば下位3県の代表校との対戦となり、今回のデータからは圧倒的に有利であると言えます(あくまで過去5年間の各県成績をもとにした分析ですので、今年の各県代表が弱いといっているのではありません)。東福岡は初戦は長崎(創成館)、勝てば鹿児島(神村学園)と熊本(熊本工)の勝者ということで、なかなか厳しいパートに入りました。
センバツ出場を当確させるには3つ勝たなければならない八幡南は初戦が宮崎(聖心ウルスラ)、2回戦は大分(明豊)で、まずまず恵まれた感がありますが、準々決勝では沖縄(糸満)と佐賀(佐賀学園)の勝者。最強・沖縄勢の糸満が勝ち上がってくると、厳しい戦いが予想されます。もっとも激戦パートに入ったのが光陵で、初戦が鹿児島(鹿児島城西)、2回戦が沖縄(中部商)と上位2県の代表校が待ち受けます。
福岡県勢にとって明るいデータとしては、過去5年間、開催県からは必ず1校がベスト4に進出しているということ。しかも2011年の別府青山と2012年の創成館は県大会3位突破チームであり、4校どのチームにもチャンスはあると言えそうです。
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