続いては東福岡が初戦で対戦する創成館(長崎1位)です。県勢4校のうち、唯一初戦で他県の1位チームと対戦するのが東福岡ということになりました。創成館は実に7季連続の九州大会。秋の九州大会も5年連続の出場となる強豪で、昨年と今年のセンバツを勝ち取っています。両校は今春の九州大会準決勝でも対戦しており、この時は10-6で創成館が打ち勝ちました。
【創成館】
7季連続9回目の九州大会出場。甲子園は2013年、2014年のセンバツに出場。今夏選手権長崎大会は準優勝。
長崎大会 | 戦績 | 投手 | 安打 | 本塁打 | 三塁打 | 二塁打 |
決勝(10/7) | 6-4海星 | 藤崎→水永 | 9 | 鷲崎 | 中島巧 | 鳥飼 |
準決勝(10/6) | 5-4佐世保実 | 水永→藤崎→宇土 | 8 | 磯野、山下 | ||
準々決勝(10/4) | 6-2波佐見 | 藤崎 | 7 | 鳥飼、峯2、吉田 | ||
3回戦(9/23) | 11-0長崎北陽台(5回) | 宇土 | 13 | 峯、宇土 | 峯、宇土2、鳥飼、嶋田、大田 | |
2回戦(9/21) | 10-7島原農 | 林山→小山→水永 | 18 | 嶋田、鷲崎、峯 | 大田2、中島巧2 | |
1回戦(9/17) | 7-0佐世保南 (7回) | 鷲崎→林山→水永 | 7 | 嶋田 |
長崎大会では上位進出の常連となった創成館ですが、今秋の長崎大会は苦しい試合が続きました。2回戦の島原農戦では6回を終わって2-5からの逆転勝利。準々決勝の波佐見戦も6回を終わって0-0の競り合いを演じ、7回に6点を挙げてようやく突き放しました。準決勝の佐世保実は8回を終わって1-3と追い詰められましたが、粘り腰を発揮して9回に逆転しています。決勝も序盤2-4とリードを許しながら5回に追いつき6回に逆転するなど、一気に劣勢を挽回する打力を持っています。
その勝ち方を見ても分かるように、同校の強みは長打力ある打線でしょう。6試合で45点(1試合平均7.5点)。前チームから中軸を担う鷲崎をはじめ、峯、大田は今春の甲子園を経験したチームの要。長打率は4割を超えており、ワンチャンスで大量得点を挙げる力を秘めています。
不安があるとすれば投手陣でしょうか。長崎大会では藤崎、水永、宇土、鷲崎、林山、小山と6人の投手がマウンドに上がり、軸となる投手が定まっていない印象を受けます。ただ、その中でも中心になりそうなのは準々決勝以降の試合で主戦を務めた藤崎、水永の両投手でしょう。特に藤崎投手は左のサイドハンドで、東福岡が福岡大会決勝で打ちあぐんだ九産大九州・岩田投手と同じタイプ。少し気になるところです。守備も6試合で2失策と堅く投手陣も被安打に比べて四死球は少ないため、ラッキーな出塁は期待できそうもありません。
こうして見てみると、試合は打撃戦になることが予測されます。東福岡のヒンブル、笹川両投手の踏ん張りに期待がかかるところです。
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