第135回九州地区高校野球福岡大会 準決勝 (2014年10月11日・土/北九州市民球場)

TEAM   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10    R  H E
東福岡        
  10 14 
光 陵           2  5 
<東>ヒンブル(9)(三)河野、久我(二)山本航
光>赤司  (9)(三)阿部、屋久(二)平山、梶原
【東福岡】 打安点 【光 陵】 打安点
⑥ 日 高 611 ③  西  200
⑧ 野 原 300 H8松 元 100

⑨ 大 木 421 ④5平 山 410
➁ 河 野 542 ⑥ 阿 部 211
③ 山本航 522 ⑨ 吉 村 400
④ 樋 口 510 ⑦3梶 原 311
⑦ 西 山 420 ⑧78中村 410
⑤ 久 我 513 ② 藤 崎 100
➀ ヒンブル511 2 篠 原 300
          ① 赤 司 400
          ⑤ 鈴 木 200
          H7屋 久 110
振四犠盗残 421410  振四犠盗残  31 5 2
62279     83116

 序盤、相手ミスに乗じて得点を重ねた東福岡が、終盤に集中打で突き放して快勝した。

 東福岡は初回一死後、四球で出た野原が盗塁で二塁に進み二死後、河野の中前打で生還し先制。3回には遊失で出た日高が初球に盗塁を決めると犠打と大木の中前打で還り2点目。4回はスクイズが本塁封殺され追加点はならなかったが5回二死後、河野が左中間三塁打で出ると続く山本航も左中間二塁打で続き1点を追加。6回にも二ゴロ失で出た西山が二死後、盗塁を決め、日高の中前打で4点目のホームを踏んだ。7回は大木が死球で出るとチーム6つ目の盗塁で二塁に進み、河野の中前打で5点目を挙げた。9回は一死後、大木、河野、山本航の3連打でまず1点。二死後、西山の右前打で満塁とすると、続く久我が走者一掃の三塁打を放ちさらに3点を追加。ヒンブルも中前打で続き、この回5点を挙げて勝負を決めた。

 光陵は4回、先頭の阿部が三塁打で出塁すると一死後、梶原のスクイズで1点を返した。8回には先頭の代打・屋久が右中間三塁打で出塁、松元四球、平山三振の後、阿部の二ゴロの間に屋久が生還して2-5と迫ったが反撃もここまで。東福岡の先発・ヒンブルに散発5安打に抑えられ、最後まで攻略できなかった。頼みの先発・赤司もよく投げたが7つの盗塁を許すなど足でかき回され、守備も3失策と乱れ、8回まで5点に抑えるのが精いっぱい。9回に6安打を浴びて力尽きた。

——————————————————————————-

 光陵にとっては、初めての南部勢との対戦。シードされたことでここまで強豪との対戦が少なかった同校にとっては、実力が試される一戦となった。だが投打守走、すべてにおいて東福岡との差が目立つ結果となった。

 光陵の先発・赤司投手はこの日、細かなコントロールに苦しんだ。四死球こそ2つだったが、ボールが先行し、カウントを取りにいった甘い球を東福岡打線にことごとく痛打された。惜しまれるのは1点差に迫って迎えた5回表の投球。簡単に二死をとったあと、河野に粘られた挙句、左中間を破られ、山本航に適時打を浴びて再び2点差に。ここを三者凡退で抑えることができていれば、試合の流れも変わったかもしれない。

東福岡・河野先制打【東福岡1回二死二塁、河野が中前に先制適時打を放つ】

 この試合、東福岡は7盗塁。事前に研究していたのだろう、初回から一塁に出た走者は迷わず走り3回までに3つの盗塁を決めた。光陵は3回途中で捕手を篠原に代えたが、それでも徐々に間合いをはかられ、終盤にかけて4つの盗塁を許した。

 守備陣は3失策。難しいバウンドをはじいてエラーと記録される場面もあったが、逆にヒットとなった当たりの中にも捕れなくもなかったのでは…と思われるものもあった。1点を争う試合では、ひとつの打球をアウトにできるか否かで勝敗の行方が決まることも多い。九州大会では、こうした際どい当たりを確実にアウトにすることが勝ち進むためには必須条件だろう。

東福岡スクイズ本塁憤死

【東福岡4回一死一、三塁からヒンブルがスクイズを仕掛けるが本塁で三走・樋口が憤死】

 攻撃では5安打のうち4安打が長打だったように力はある。スクイズや内野ゴロでしぶとく得点をあげるなど、現時点で持っている力は発揮できたと言ってよいだろう。

光陵・スクイズで同点

【光陵4回一死三塁、梶原のスクイズで阿部が生還、1点を返す】

 東福岡打線はこれまで再三指摘したように、派手さはないが相手のミスや隙を突いて得点するのがうまい。7回までに生還した5人のうち、4人が四死球か敵失で出た走者。相手のミスで出た走者が盗塁で二塁に進み、タイムリーで生還するパターンが目立った。走者も走れるとみるや果敢に盗塁を仕掛け、送りバントも相変わらず絶妙で一塁も間一髪というシーンが何度も見られた。翌日の決勝では九産大九州に2-5で敗れたが、四球や失策の少ないチーム相手にいかに得点できるかが九州大会に向けた課題になりそう。

東福岡・大木適時打

【東福岡3回一死三塁、大木がセカンド左を破るタイムリーヒットで2点目】

 ヒンブル投手は130キロ超の直球に威力がある。高めの球で空振りを奪うシーンが何度も見られた。これに120キロ台のスライダーと、抜いてくるカーブが決まると、そう簡単には打たれないだろう。ただ後半は少し疲れが出たか、直球は130キロ台がでなくなり、芯で捕えられる打球も増えてきた。終盤のスタミナが少し気になるところ。2番手・笹川投手との継投もポイントになりそう。

東福岡・ヒンブル【光陵打線を5安打に抑えて完投した東福岡・ヒンブル投手】