第135回九州地区高校野球福岡大会 準々決勝 (2014年10月4日・土/北九州市民球場) |
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E 【試合経過】 光陵は1回、西が遊ゴロ失で出塁すると犠打、四球で一死一、二塁。吉村は二ゴロで二塁封殺となり二死一、三塁。打者・梶原の時にディレードスチールを敢行、一走の吉村が一・二塁間に挟まれる間に三走・西が生還して先制。2回は一死後、四球で出た中村が牽制悪送球で二進、藤崎の左前打で一死一、三塁として赤司がスクイズを決めて1点を追加した。 新宮は1回、先頭の安東が遊撃内野安打で出るが、続く徳住の送りバントが併殺となり逸機。4回にも一死から永野が二塁打で出るが後続が続かず、5回には一死から右前打で出た石井を送るが無得点。7回は二死から佐藤の死球と石井の中前打で一、二塁のチャンスを作るが辻が投ゴロに倒れ、ホームが遠かった。 5-0のまま迎えた7回、光陵はこの回先頭の西が四球で出ると、平山もファールで粘った挙句、四球を選んで無死一、二塁。続く阿部の送りバントを捕手がボールを握りそこない(記録は捕手の失策)無死満塁。ここで吉村がレフトへ飛球を打ち上げたが、レフトが目測を誤って後逸する間に二者が生還したところで7点差となり、コールドゲームとなった。 光陵が放った安打は4安打(新宮は5安打)だったが、7得点のうち6点までが敵失や四球で出た走者が還ったもの。新宮のミスがことごとく得点につながり、大差の試合となった。 ——————————————————————————- 光陵にとっては、相手のミスでチャンスや得点が転がり込んできた形となり、準々決勝としてはやや物足りない一戦となった。この試合だけで光陵打線の評価をするのは難しいところだが、1回裏のディレードスチールや2度のスクイズ(一度は失敗)、5つの犠打(うち1つは内野安打に)など機動力を使っての攻撃が目を引いた。【写真下=1回裏光陵二死一、三塁。一塁走者が一・二塁間で挟まれる間に三塁から西が生還】 光陵の先発・赤司投手は右上手からの投球。直球にカーブ、スライダーを駆使してポンポンとストライクを取ってくる。いずれもよく制球されており、スリーボールになっても簡単に歩かすことはなかった。この日は無四球(死球1)でリズムもよかった。直球も力がありそう。【写真下=7回表二死一、二塁のピンチも8番・辻を投ゴロに打ち取り無得点に抑えた赤司投手】 新宮にとっては悔いの残る試合となった。勝てば九州大会出場が決まる一戦。母校からの大勢の応援団で固くなったのか、試合前のシートノックからミスが目についた。普段とは違う重圧を差し引いたとしても、全体的に守備力を底上げする必要がありそう。【写真下=光陵7回裏無死満塁、吉村の左飛をレフトが目測を誤って後逸する間に、三塁走者に続いて二塁走者も生還しコールド成立】 右腕の辻投手も直球にスライダーを交えての投球で悪くはなかったが、ボールが先行する苦しいピッチング。際どいコースがわずかに外れる場面が目立った。守備の乱れに足を引っ張られた不運はあるものの、光陵の赤司がストライク先行の投球を見せていただけに、その違いが際立つ形となった。 両校スタンドにはブラスバンドを擁しての大応援団が登場。初の九州大会出場を目前にした一戦だけに、共学の公立校らしい華やかな応援が繰り広げられた。【写真下=力の入った応援を繰り広げる3塁側光陵スタンド】
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