北部Gパートはシード校・小倉が大本命。総合力が高く、2年生左腕・岡野を中心に守り勝つ野球で秋春の県大会に進出を果たした。その象徴ともいえるのが5月の招待試合で、エース・飯塚が先発した日本文理(新潟)を3-2で下している。岡野は直球のスピードは120キロ台だが大きなカーブを絡めた制球力が持ち味。リリーフには直球に威力のある右腕の小畑も控える。打線は田中、稲富、田辺の中軸はいずれも一発を秘め、リードオフマンの水野も好打者で打線を牽引する。秋季大会の小倉工戦、春季大会の育徳館戦では逆転サヨナラゲームを演じており、土壇場での粘りもある。犠打や守りで細かなプレーが徹底できれば県大会でも上位を狙える。
ただこのブロックには好チームが揃った。小倉と初戦で対戦する北九州は春季大会では飯塚を破り、北九州地区大会でも2勝をあげた。その地区大会では小倉に敗れており、今回雪辱を期しての再戦となる。飯塚相手に好投を見せた福森投手をバックが盛り上げ、競り合いに持ち込みたい。古豪・東筑も秋季大会地区決勝で小倉に苦杯を喫しておりリベンジを狙う。何といってもエース・溝尻の踏ん張り次第。春季大会では自由ヶ丘相手に2失点に抑えるなど、一冬超えた安定感がさらに増している。伝統の機動力を駆使しながら打線が溝尻を早めに援護したい。
県大会をかけた4回戦で待ち受けるのは古賀竟成館か。秋季大会で2勝、春季大会は地区決勝まで進出し、福岡中央地区大会でもベスト4。NHK旗では久留米商相手に健闘した。独特のフォームで右サイドから投げ込む植村投手は球にキレがある。制球が定まれば簡単には打たれないだろう。打線も長距離打者は少ないものの4番・中川を中心によく振れており、好チームに仕上がった。秋2勝の光陵と小倉への挑戦権を争う形になりそうだ。
校名 | 秋季大会 | 春季大会 | 地区大会 |
小倉 | 2回戦 1-0青豊 3回戦 8-7小倉工 4回戦 8-0希望が丘 地区決勝6-1東筑 準々決勝3-1筑陽学園 準決勝 1-4九国大付 |
2回戦 9-2八幡工 3回戦 12-3苅田工 4回戦 4-3育徳館 地区決勝 8-2北筑 準々決勝 1-4久留米商 |
1回戦 9-2小倉西 2回戦 8-6北筑 3回戦 10-3北九州 準決勝 2-8自由ヶ丘 |
北九州 | 2回戦 7-0常磐 3回戦 8-3稲築志耕館 4回戦 0-7東筑 |
2回戦 5-1飯塚 3回戦 0-6育徳館 |
1回戦 7-0小倉東 2回戦 7-6門司学園 3回戦 3-10小倉 |
東筑 | 2回戦 41-0嘉穂総合 3回戦 8-0八幡工 4回戦 7-0北九州 地区決勝 1-6小倉 |
2回戦 5-3北九州市立 3回戦 1-2自由ヶ丘 |
1回戦 7-1豊国学園 2回戦 2-3八幡南 |
北九州高専 | 2回戦 8-1筑豊 3回戦 8-10若松 |
2回戦 3-4苅田工 | 1回戦 0-4九国大付 |
小倉東 | 2回戦 4-3宗像 3回戦 1-3光陵 |
2回戦 1-8豊国学園 | 2回戦 0-7北九州 |
光陵 | 2回戦 8-0門司大翔館 3回戦 3-1小倉東 4回戦 0-9九国大付 |
2回戦 2-5若松 | 2回戦 2-3宗像 |
若松商 | 2回戦 0-4小倉西 | 1回戦 5-26折尾愛真 | |
古賀竟成館 | 2回戦 11-2戸畑工 3回戦 8-7折尾 4回戦 0-1星琳 |
2回戦 7-2小倉西 3回戦 4-2鞍手 4回戦 6-4門司学園 地区決勝1-5戸畑 |
2回戦 6-2中間 3回戦 9-2須恵 4回戦 2-1苅田工 準決勝 1-3希望が丘 |
Leave a Reply