1934年(昭和9年) 第20回選手権大会/小倉工(2年ぶり4回目) 優勝=呉港中(広島)初 | |||
4年連続の夏の甲子園出場を目指した第19回大会の小倉工は、前年の夏を経験した投打の柱・酒井安夫をはじめ、篠崎、大石、山本らの経験者を残していたが、北九州大会の準決勝で飯塚商に2-4で敗れ、その飯塚商も決勝で佐賀師範の前に涙をのみ、代表の座は佐賀勢に明け渡した。 だが、翌年のセンバツに出場した小倉工は、その勢いで再び夏の代表の座を奪還。2年前の夏を経験した大石健治が4番に、山本十人男がトップバッターとして打線を牽引。またエースには玉井栄がいた。玉井は翌年の春、翌々年の春夏も甲子園に出場し投打の中心として活躍、戦前の小倉工全盛期の後半を支える存在となる。卒業後は大阪タイガース(現阪神タイガース)に入団した。 1回戦は熊本工と対戦。当時14歳の川上哲治が7番右翼で先発している。試合は序盤から点の取り合いとなり、6回には敵失で出た走者を玉井の適時打で返して1点差とし、そのまま終盤へ。もう1点が取れない小倉工に対し、熊本工は8回に松山の安打と2四球で満塁とし、戸上のタイムリーなどで決定的な4点を挙げ、試合を決めた。 |
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◇1回戦(2日目・第2試合) 一二三四五六七八九 計 HE 小 倉 工 1 0 1 0 0 1 0 0 1 4 10 2 熊 本 工 0 1 1 2 0 0 0 4 x 8 11 5 <三>高木<二>桜井、浦本、戸上 【小倉工】 打安 【熊本工】 打安 8 山 本 51 5 浦 本 42 4 川 下 32 6 岡 本 30 2 篠 崎 51 1 戸 上 43 9 大 石 41 8 桜 井 31 1 玉 井 32 7 高 木 51 5 瓜 生 42 2 吉 原 41 7 田 中 40 9 川 上 41 3 江 上 30 4 岩 本 40 H 小 路 10 3 松 山 32 6 木 戸 31 振四犠盗残 3510 振四犠盗残 3411 22249 373211 |
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